規格外の “捨てられる野菜” を運送会社が輸送支援「動物の餌に活用」フードロスの削減へ《長崎》
市場に出回らず廃棄されることが多い “規格外の野菜”。
野菜の高騰が続く中で、動物の餌として有効活用する取り組みの輪が広がっています。現場を取材しました。
新鮮なブロッコリーをおいしそうに食べる動物たち。
大きなキリンも。
そして、人気者のカピバラも。
こちらのカンガルーは、ブロッコリーを食べるのは初めてです。
(飼育員)
「初めて見るので、(食べ物と)わかっていない。反応も まぁまぁ。
すごくがっついている感じでもない」
このブロッコリー、実は “廃棄される規格外の野菜” です。
JA島原雲仙から、長崎バイオパークに届けられました。
(長崎バイオパーク 飼育展示課 大久保 亨平 次長)
「(野菜の一部が)ちょっと傷んでいるだけ。動物は喜ぶと思う」
去年1月から「農林中央金庫」が進めている取り組みで、これまで生産者がボランティアで野菜の運送をしていました。
今月からは、取り組みに賛同した運送大手の「九州西濃運輸」による輸送支援が始まり、安定した体制に。
(九州西濃運輸 営業推進部 森部 英人 次長)
「廃棄を少しでも削減できる、有効活用する取り組みに賛同している。(今後は)持続可能に継続していけることが、一番大事だと感じている」
今後は、全国の動物園にも広げたい考えです。
(農林中央金庫 長崎支店 大石 真希さん)
「この取り組みを、まずは九州から全国各地に広めて、少しでも多くの取り組みを広げていきたい」
人間にとっては規格外でも、動物にはうれしいご馳走。
バイオパークの動物たちは、新鮮な野菜を夢中で食べていました。