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支援の“遅れ”を感じた能登半島地震 必要な時に即動ける「行かない」というボランティアも必要《長崎》

2024年1月18日 17:30
支援の“遅れ”を感じた能登半島地震 必要な時に即動ける「行かない」というボランティアも必要《長崎》

能登半島地震の発生から3日後の4日から2日間、石川県輪島市で活動した
防災士が、被災地の状況や支援のタイミングなどについて語りました。

(日本防災士会県支部顧問 旭 芳郎さん)
「水が来ない、電気が来ていないとか、電話も通じない、WiFiが使えないということで、一軒一軒が周りの状況が全く分からない中で、とりあえず生活を家の中でしているだけと」

日本防災士会の長崎県支部顧問で、島原ボランティア協議会前理事長の旭 芳郎さん。

能登半島地震の発生から3日後の4日から2日間、石川県輪島市で活動しました。

(日本防災士会県支部顧問 旭 芳郎さん)
「2リットルの水を200本ほど積み込んで、在宅避難している人のところへ訪ねて行って配る。避難所には最低限の物が届くが、在宅の家には全く届かないので」

これまで、2004年の中越地震や東日本大震災(2011年)、熊本地震(2016年)などで支援活動を行ってきましたが、今回、支援の“遅れ”を感じたといいます。

(日本防災士会県支部顧問 旭 芳郎さん)
「インフラが全くダメ。電気がない、水がない。アスファルトが全部波打って立ち上がっている。佐賀県、神奈川県と同じ面積が能登半島。実は大きい。動脈の道路が地下から動いてしまっている。長期化する原因になっているのでは」

防災士会県支部では、本格的な支援開始は来月下旬を目標にしていて、準備を進めているといいます。

(日本防災士会県支部顧問 旭 芳郎さん)
「例えば、学習机やクラブ活動の道具が流れた、つぶれてしまったで、そういう物がほしいとか、学校の図書がほしいとか、いろいろな細かなニーズがこれからいっぱい出てくるから、それには民間の『虫の目』じゃないと応えられない。また、行かないというボランティアもある。見守りながら情報だけはキャッチしておいてほしい。必要な時に即動ける、対応できる準備をしてもらえれば」

いつどこで起きてもおかしくない地震をはじめとする災害。

日ごろの備えが大切だと話します。

(日本防災士会県支部顧問 旭 芳郎さん)
「よく言われるのが、非常用持ち出し袋の準備。我が家に1個あるというのではなくて、我が家に5人いたら5個要る。公的な支援が届くまでの3日から少なくとも5日間ぐらいは、自分で持っていくことを是非やってほしい。発災直後の役所は対応できないから、備えよ常にで、対岸の火事ではなくて、常に自分事だととらえて」

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