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過去の災害状況や教訓を伝承「NIPPON防災資産」“がまだすドーム” など県内2件が認定《長崎》

2024年9月5日 20:20
過去の災害状況や教訓を伝承「NIPPON防災資産」“がまだすドーム” など県内2件が認定《長崎》

過去の災害の状況を分かりやすく伝える施設や、教訓を伝承する活動を国が認定する「NIPPON防災資産」に県内から2件が選ばれました。

雲仙普賢岳の噴火災害の教訓を伝える「がまだすドーム」も認定されました。

5日午後、県庁で行われた「NIPPON防災資産」の認定証授与式。

雲仙岳災害記念館「がまだすドーム」の杉本 伸一館長に、認定証が手渡されました。

(雲仙岳災害記念館「がまだすドーム」 杉本伸一 館長)
「地域の防災減災に、なお一層取り組んでいきたい」

「NIPPON防災資産」は、地域で発生した災害の状況をわかりやすく伝える施設や、災害の教訓を伝承する活動などを国が認定する制度で、今年5月に創設。

第1回の認定案件が5日に発表されました。

2002年にオープンした「雲仙岳災害記念館」は、噴火災害に関する資料などを展示していて、日本初の “体験型火山ミュージアム” として災害の教訓を伝えています。

(雲仙岳災害記念館「がまだすドーム」 杉本伸一 館長)
「リニューアルでこどもジオパークもできたし、小さい頃から記念館に慣れ親しんで、小学校になったら今度は常設展示でちゃんと勉強してもらう。

過去にどういうことがあったか、そして災害にどう備えないといけないかを考えてもらう施設になっている」

展示だけでなく43人が犠牲となった大火砕流が発生した6月3日に行っている「いのりの灯」に向けてはスタッフが島原半島の小学校などを回り、子どもたちとキャンドルを制作しながら噴火災害についても伝えています。

記念館を中心に様々な災害伝承活動が行われていることが評価されたということです。

(雲仙岳災害記念館「がまだすドーム」 杉本伸一 館長)
「災害の危険性を自分のこととして考える、あるいは、自分の判断で避難行動につなげるところまで、今後 私たちも注意しながら皆さんに伝えていくことを進めていきたい」/

NIPPON防災資産には全国の22件が認定。

県内では、記念館のほか 長崎市太田尾町の山川河内地区で、江戸時代に発生した土石流の記憶を継承するための「念仏講まんじゅう配り」も認定されました。

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