内村航平さん役所広司さんに続き3人目 諫早市民栄誉賞に直木賞作家 垣根 涼介さん《長崎》
去年、直木賞を受賞した作家 垣根 涼介さんに、地元の諫早市から市民栄誉賞が贈られました。
24日の授与式で語った“ふるさとへの思い”とは。
(垣根 涼介さん)
「25年近く物書き稼業やっていて、地元から市民栄誉賞をもらえて、とても感慨深い」
諫早市の市民栄誉賞を受賞したのは、地元出身の作家垣根 涼介さんです。
室町幕府の初代将軍足利 尊氏を主人公にした歴史小説「極楽征夷大将軍」で去年、直木賞を受賞しました。
諫早市の市民栄誉賞は、元体操選手の内村 航平さん、俳優の役所 広司さんに続いて3人目です。
授与式の後に開かれたトークセッションでは、ふるさとへの思いを語りました。
(垣根 涼介さん)
「有明海の静かな海が一番好き。学校の帰りに自転車で、高校の時もぐるっとわざわざ有明海の沿岸を回って家まで帰っていた。海の風景やちょっとした風景を描写する時って、わりと橘湾あたりのイメージを取っている」
また、大久保市長からはこんなリクエストも・・・。
(大久保 諫早市長)
「諫早を舞台にぜひ(作品を)書いてもらいたい」
(垣根 涼介さん)
「まず歴史小説で地元のことを調べたが、なかなか適当な人物がおらず、ちょっと歴史小説は厳しいかなと。ちょっと時間をください」
会場には、地元の同級生や公募で選ばれた市民ら約270人がつめかけ、サイン会も開かれました。
(高校2年生)
「6作くらい読んだ。尊氏の人物像や『信長の原理』の信長の人物像とかも、より深く聞けて楽しかった」
(高校まで同級生 水田 明光さん)
「みんな自分が受賞したかのように喜んでいる。たまには、骨休めに帰ってきてほしい」
授賞式後の記者会見では、副賞の賞金を辞退したことを明らかにしました。
(垣根 涼介さん)
「副賞は気持ちだけもらって、いずれかの文化振興、例えば図書館の本を買うとかそういうことに使って、地元に還元してもらった方がいいと思う」
現在も精力的に執筆活動を続けている垣根さん。
来年1月には、歴史小説「室町無頼」の映画が公開されるということです。