「最初は長崎が嫌だったが今は離れたくない」長崎大学卒業式 就職率微増も7割以上が県外に《長崎》
門出の春の本番。
長崎大学の卒業式が行われ、約2000人が新たな一歩を踏み出しました。
就職を希望する卒業生の3割ほどは県内で就職。若い力で長崎の発展を担います。
(学生)
「いくよー、はいチーズ」
はかまやスーツなど晴れ着に身を包んだ学生たち。
卒業の日を迎えたのは10の学部と大学院の約2000人です。
式では、永安 武学長から学部や大学院の研究課ごとの代表に、卒業証書が手渡されました。
(永安 武 学長)
「卒業生、修了生の皆さんに心からのエールを送る。自信をもって前に進んでください。ともに歩んできた仲間たちとの絆を大切にし、未来への挑戦を楽しんでください」
今年の卒業生が大学に入学したのは、多くが2020年。
コロナ禍真っ只中で入学式は、インターネットでの動画配信でした。
(卒業生代表答辞 中山 穂香さん)
「コロナ禍を長崎大学で過ごした私たち長大生は、困難な状況を周囲の環境のせいにせず、自らその困難に立ち向かう能力をつけていると確信しています」
新たな道に進む卒業生たち。
就職率は95.7%で、前の年と比べて1.4ポイント増えました。
このうち、7割以上が県外に。
県内で就職するのは234人で、26.4%に留まっています。
(卒業生)
「最初は長崎がすごく嫌だったが、今は離れたくない。素敵な土地になったと思う。県外で小学校の先生になります」
(卒業生)
「24年間育ててくれた両親にしっかり感謝できる日だと思っている。県外の病院で薬剤師として働くので、しっかり患者さんに寄り添えるような薬剤師になりたい」
(卒業生の父親)
「長かったですね。がんばっていた」
(卒業生)
「長崎市の学習塾に就職する。子ども達一人一人に寄り添えるような先生になりたい」
長崎大学キャリアセンターは「学生には大手志向が根強くあり、働きたい業種や福利厚生などをみて、県外に出ていくパターンが多い」としています。
長崎大学の来年度の入学式は、来月2日の予定です。