グループホームで自衛の消防訓練「夜間に加湿器から出火」想定 介助情報など避難迅速化の工夫も《長崎》
5人が犠牲となった、12年前のグループホーム火災の教訓をいかします。
長崎市の福祉施設で、防火安全対策の向上を目的に消防訓練が行われました。
(訓練)
「火事だ、火事だ」
長崎市界のグループホームで行われた自衛の消防訓練。
12年前の2月8日、長崎市のグループホーム「ベルハウス東山手」で、高齢者5人が犠牲となった火災を教訓とし、入居者が寝ている夜間に部屋の加湿器から出火したことを想定して行われました。
(消防職員)
「火元はどこですか?」
(管理者)
「コスモス1(入居している部屋)です」
訓練は消防職員立ち合いのもと、施設の職員や入居者が初期消火の対応や、消防への通報、避難の手順などを確認しました。
この施設では、入居者の名前や介助が必要かといった情報が一目で分かるようにカードを作成することで、逃げ遅れの防止や避難の迅速化につなげています。
(グループホームファミリア 出口 譲二 施設長)
「いざ 災害にあたった時に、職員全員がしっかりと迅速な対応ができる状態にしておくことが、日々の訓練のあり方」
(長崎市中央消防署警防一課 査察指導係 末吉 亜紗子 係長)
「空気も乾燥していて火災が発生しやすい時期になっている。火の元や火の取り扱いには、十分注意してほしい」
長崎市消防局管内では先月から11件の火災が発生していて、住宅火災により2人が犠牲となっています。