諏訪の杜に響くシャギリの音 長崎くんち「小屋入り」で7つの踊町が決意を新たに《長崎》
秋の大祭「長崎くんち」は、1日に稽古始めとなる小屋入りが行われ、諏訪の杜にシャギリの音が響き渡りました。
各踊町は10年ぶりの奉納に向けて決意を新たにしました。
さわやかな青空が広がった諏訪神社。
長坂を上がってきたのは「弓矢八幡祝い船」を奉納する八幡町のメンバーです。
(八幡町長采 小﨑 亮平さん)
「10年ぶり、いよいよだなと。緊張している」
長崎くんちの踊町の出演者や世話役が大役の無事を祈願する「小屋入り」。
今年、演し物を奉納する7つの踊町が集まりました。
「龍船」を奉納する西濵町は、初めて「二胡の演奏」とコラボレーションします。
(西濵町 二胡奏者 シッシーチーさん)
「長崎らしい演出をしたい。長崎の文化、長崎のまちのやさしさを感じられたらいいと思う」
本踊を奉納する興善町。踊り子たちが長坂を彩りました。
(興善町 藤間峰織貴さん)
「興善町の演目は “しゃっきょう” といってとても古典的な演目。古い中にも新しさのあるような踊を、と思っている。楽しみにしていてください」
同じく本踊を奉納する万才町の出演者たちも気持ちを新たに。
(万才町 園田 彩乃さん)
「着物が綺麗なのをきれて楽しい。先生に習ったようにしなやかにできるようにしたい」
(万才町 綾部 美希さん)
「先輩たちにも教えてもらいながら頑張りたい」
清祓を受け、本格的な稽古の準備が整いました。
(銀屋町長采 高田雄康さん)
「前回のくんちから10年経って気持ち新たに。いい奉納ができるように頑張っていきたい」
(五嶋町くんち協賛会 中村重敏 会長)
「やっと6月1日がきて小屋入りを迎えるという喜びと緊張と両方ある」
午後からはくんち関係者などへのあいさつ回り「打込み」へ。
川船を奉納する麴屋町は、まちに勇ましい掛け声を響かせました。
(息子2人が根曳として出演 堤 けんじさん)
「僕の1年もきょうが元旦みたい。きょうからスタートみたいな迫力があった、僕たちの頃より大分上手になっているみたい」
(麹屋町 川津 さくらさん)
「そろそろ声が出ない。最後まで頑張って声出して、あと何か所かあるので頑張る。期待されている感じがしてうれしい」
10月7日から3日間の本番に向け、各踊町は約4か月間、稽古に励みます。