アニメ美術家 山本二三さん 五島市で10日から追悼展 遺作の漫画「勘次ヶ城」も展示《長崎》
五島市出身のアニメーション映画美術家で、去年8月に亡くなった山本 二三さんの追悼展が10日から開かれます。
五島の海と、泳ぐ人たちを描いた作品「高崎海岸」。
島の自然や暮らしを描いた作品群「五島百景」の1枚です。
(山本二三美術館 山本 鷹生 副館長)
「五島百景はライフワークで、皆さんに伝えたいという気持ちだけで続けていた」
天空の城ラピュタやもののけ姫など、スタジオジブリ作品の背景画などを数多く手掛けた山本 二三さん。
去年8月に亡くなる直前まで病床で筆を執り、五島列島に伝わる民話を題材にした漫画「勘次ヶ城」の下書きは、最後の1ページを残して未完となりました。
(山本 二三美術館 山本 鷹生 副館長)
「表紙の絵の下書きだが、漫画全体のイメージを物語っていてすごくいい。「漫画 勘次ヶ城」が遺作となってしまったので、未完成ではあるが、何かしらの形で発表しなければと思う」
「五島百景」をはじめ、「勘次ヶ城」の原稿など50点あまりを紹介する追悼展は3月10日まで開かれます。