諫早湾干拓事業で農地を管理する県の公社が営農2社を相手に土地の明け渡しなどを求めた裁判の控訴審で福岡高裁は、22日、1審を支持し「明け渡しを命じる」判決を言い渡しました。

控訴していたのはマツオファームとグリーンファームの営農2社です。

2社は、土地の明け渡しを求めた公社に対し「カモの食害対策などを講じないまま、明け渡しを求めるのは権利のらん用で許されない」などと主張していました。

判決では「2社は土地の耕作を放棄しており占有する利益を有しない」などとし権利らん用も認められないとして控訴を棄却しました。