国内最大規模になる可能性も 諌早湾干拓事業の調整池に「水上太陽光発電」検討へ《長崎》
県は、諌早湾干拓事業の調整池に「水上太陽光発電」の施設を整備する検討を始めることを明らかにしました。
新年度から地元の市と県で検討を進める方針で、実現すれば国内最大の規模になる可能性もあるということです。
水上太陽光発電の整備が検討されるのは、広さ約2600ヘクタールの諌早湾干拓の調整池です。
この水面を、再生可能エネルギーの生産に活用できないか、地元の諫早市と雲仙市、県が新年度から検討に入る方針です。
想定している「水上太陽光発電」は、水面に太陽光パネルを浮かべて発電する施設です。
現在 国内で最大のものは、千葉県の山倉ダムにある発電施設で、60ヘクタールの広さの湖面に、14ヘクタールの面積でパネルを設置。
最大で13.7メガワットの電力を出力できます。
県は、新年度から地元の市と共に検討会を立ち上げ、法律に基づき地域の関係者や有識者が参加する「協議会」の設立を目指します。
協議会で環境への影響も考慮しながら、設置の是非などが検討されますが、実現すれば広大な水面の有効活用の観点から、国内最大規模になる可能性もあるということです。
県は、生み出した電力を農林水産業への活用などを想定し、「脱炭素と地域活性化の両立を目指したい」としていて、27日の県議会で正式に発表されるということです。