4月の海自ヘリ2機衝突事故「安全管理が不十分だった」幹部3人懲戒処分 8人の隊員が死亡《長崎》
今年4月、海上自衛隊のヘリコプター2機が訓練中に衝突、墜落した事故で、海上自衛隊は幹部3人を懲戒処分としました。
「安全管理が不十分だった」としています。
事故は今年4月、東京の伊豆諸島・鳥島沖で訓練中だった海上自衛隊大村航空基地所属の1機を含む哨戒ヘリコプター2機が衝突。
搭乗していた8人全員が死亡しました。
海上自衛隊は20日、護衛艦隊の50代の男性幹部を減給に、当時、護衛艦隊に所属していた50代と40代の男性幹部を戒告の懲戒処分にしました。
3人は訓練時にヘリの高度などの安全管理をする立場でしたが「義務が不十分だった」としています。
海上自衛隊は「二度と同様の事故を起こすことのないよう、再発防止策を引き続き徹底する」としています。
(齋藤 聡(あきら)海上幕僚長)
「国民の皆様にはご心配をおかけし、誠に申し訳ございません。殉職した隊員8名に対し、衷心より哀悼の誠をささげるとともにご冥福をお祈りし、またご遺族に対し、心からお悔やみを申し上げます。
優秀な隊員8名と2機の機体を失う、大きな事故を生起させたことを深く反省し、二度と同様の事故を生起させることのないよう、事故調査委員会により、導出された再発防止策を引き続き徹底してまいります」