坂道で車立ち往生や高速道路ストップも この冬一番の寒気で各地で積雪《長崎》
この冬一番の寒気の流れ込みで、県内は各地で雪が降り積雪も観測されました。
大雪のおそれはなくなったものの気象台は、引き続き路面凍結による交通障害などに注意を呼び掛けています。
24日午前8時頃。
急こう配のカーブが続く長崎市岩見町の市道では・・・。
( 藤田アナウンサー)
「路面凍結の影響で坂には車が立ち往生していて、2台の車も道路中央で動けなくなっている」
10台以上の車が立ち往生していました。
道路上のポールに乗り上げてしまった車も。
一方、長崎市田上2丁目の交差点ではこんな光景が。
(警察官)
「どちらまで行く予定」
(運転手)
「矢の平」
(警察官)
「通られなくなっているので、下を通ってもらって電車通りに行ってもらっていいですか」
事故を防ぐため、警察官が安全な道に誘導していました。
県警によりますと、路面の凍結などにより県内で126件の事故が発生したということです。
(市民)
「車は雪が降ったら運転しないことにしている。ちょっと積もっているときに大丈夫と思い運転したら、スリップして動けなくなったので」
住宅の屋根が白く染まるなど各地で雪化粧となった県内。
雲仙岳で4センチ、五島市三井楽と福江空港で3センチ、長崎市南山手と佐世保市でも1センチの積雪が観測されました。
雪の影響で長崎自動車道、西九州自動車道などが上下線ともに一時、全線通行止めに。
長崎バイパスは、現在も全線の通行止めが続いています。
県内と九州各県を結ぶ高速バスに加え、長崎市や佐世保市などでは、山沿いを中心に一部の路線バスが運行を見合わせました。
(小林アナウンサー)
「午前8時頃の長崎市内です。冷たい風とともにまだ雪が降り続いています」
JRの長崎本線などの列車や西九州新幹線は、午前を中心に遅れが。
通勤、通学の時間帯とも重なり、長崎駅では混雑する様子も見られました。
(乗客)
「いつもはそこまで多くないが、きょうは本当に乗っているスペースがないくらいだった」
(乗客)
「7時半くらいには着くが、全然乗れなくて遅れて今この時間。困った」
一方、降り積もった雪にはしゃいでいたのは、子どもたちです。
(児童)
「離すよ?完成!やったー」
(児童)
「雪合戦。楽しい、冷たい」
(児童)
「楽しいけど寒い。雪だるまを作りたいと思っている」
南部、北部、五島に出ていた「大雪警報」と「暴風雪警報」は、午前8時すぎまでに注意報に切り替わり、現在は注意報も全て解除されています。
気象台は大雪のおそれはなくなったものの、路面凍結による交通障害や、農作物や農業施設の管理などに引き続き注意を呼び掛けています。