【解説】全国初のAmazon配達員のストライキの背景は?1か月後に職を失うおそれも《長崎》
ネット通販大手「アマゾンジャパン」の商品を配達する県内の一部のドライバーが8日、ストライキを行いました。
なぜこのような状況に至ったのか、背景を確認していきます。
今回ストライキを行ったのは、アマゾンジャパンの下請けの横浜市の運送会社のさらに下請けの埼玉県の運送会社と契約している個人事業主のドライバーです。
つまり、アマゾンからすると3次下請けのドライバーたちということになります。
2次下請けの会社が、1次下請けの社員から運送費の架空請求を受けたとして賠償を求めたところ、去年12月、1次請けの会社からアマゾンの商品配達の委託契約を、来月8日で打ち切ると通告されたということです。
2次下請けの会社と契約している県内のドライバー約80人は、1か月後に職を失うおそれがあるというのです。
ドライバーらでつくる労働組合は、1次下請けに対して配達員の就業継続に向けた団体交渉を求めていました。
ただ、1次下請け側は「フリーランスの配達員とは直接契約を結んでおらず、交渉に応じる立場にない」として拒否したことから、8日、ストライキに突入しました。