会場は鳥取砂丘近くにある月面実証フィールド「ルナテラス」 宇宙を目指す学生たちの戦い「鳥取ローバーチャレンジ」 17の大学、さまざまな専門分野から集まった強豪チーム「KARURA」を取材 鳥取県鳥取市
鳥取砂丘を月面に見立て、自作の探査機でさまざまなミッションを行い、その技術力を競い合う学生の大会が3月22日に開催されます。
宇宙を目指す学生たちの戦い、「鳥取ローバーチャレンジ」。会場となるのは、鳥取砂丘近くにある月面実証フィールド「ルナテラス」。
鳥取砂丘の砂が、月面の砂「レゴリス」に似ていることから、これまで様々な企業やチームが走行実験を行ってきました。今回、初めての開催となるこの大会。
幅広いチームが競い合うエントリー部門には5チーム、より高度な技術が要求されるエキスパート部門には3チームが出場します。競技は、障害物をよけながらローバーを走らせたり、資材を運搬したりなど、3つのミッションを行い、総合得点の高いチームが優勝です。
埼玉県・さいたま市で作業していたのは、エキスパート部門に出場する「KARURA」。去年6月にアメリカで行われた世界大会にも出場した強豪チームです。
このチームの特徴が…。
チームメンバー
「東京大学です」
「立命館大学です」
「芝浦工業大学の機械制御学科に通っていてアームリーダーとして設計・ハードウェアをメインにやっています」
メンバーは、さまざまな大学の学生たち。17の大学から集まっているため、研究分野はバラバラ。そのため、幅広い知識や技術を集結することができたと言います。
そして、機体の大きな特徴が、アーム。
KARURA 日本リーダー辻 紅那さん
「このサイクロイドギアっていうやつを全部自分たちのハンドメイドで作っていて、アームの精度が向上したので精密な動作ができるようになったのが今年のうちのアームの強みです」
関節部分のギアを独自に開発。モノを持ち上げたり、レバーを引いたりするなど、細かい動作が可能になったと言います。
KARURA 日本リーダー辻 紅那さん
「もっともっと今ある問題点も解決していって大会でしっかりとした成績を残せるように準備していきます。頑張ります。自信は…あります!」