「情報共有がなされていなかった」 スライダー死亡事故 検証委員会が2度目の会議開催 様々な問題が浮き彫りに 島根県邑南町
2023年8月、島根県邑南町で起きた瑞穂ハイランド施設内のスライダーでの小学生男児の死亡事故。弁護士や医師などで構成された検証委員会は12月27日、2度目の会議を開き、改めて事故前後の詳細な経緯を確認、再発防止策を提案しました。
島根県邑南町にあるレジャー施設、瑞穂ハイランドでは2023年8月、地域の公民館や児童クラブなどでイベントを開催。これに参加した小学3年生の男子児童が、施設内のウォータースライダーで遊んでいたところ、上から滑ってきた別の児童と衝突。頭を強く打ちその後、搬送先の病院で死亡が確認されました。
弁護士や医師などで構成された検証委員会は12月27日、2度目の会議を開き、改めて事故前後の詳細な経緯を確認、再発防止策を提案しました。会議では当日までイベント内容がスタッフ全員で共有できていなかったことや指揮系統が不明確であったこと、事前の実地調査も十分ではなかったことなど様々な問題が浮き彫りとなり、再発を防止するためにはスタッフ内のコミュニケーションや情報共有が必要だったと指摘しました。
検証委員会 中村健太 委員長(弁護士)
「情報共有がなされていなかったことが、追加の調査によってよくわかった。どういう規模の事業であったとしても、特に小さいお子さんが参加される場合には、よりリスクを想定して準備をしていくというところを徹底してほしい。」
第3回検証会は1月30日に開催され、年度末の報告書の完成を目指しています。