「ジリジリね、わからないうちに上がっちゃって」 10月のスタートと共に値上げの波 酒類・飲料やチョコレートなど食料品を中心に家計には大きな負担に
きょうから10月、食料品を中心に一斉に値上げとなり、家計には大きな負担となっています。
高井和代 記者
「昔からなじみのある、きのこの山やたけのこの里といったチョコレート菓子。このほかにもあらゆる食品が、きょう(10月1日)から値上げとなりました」
10月のスタートと共に今回もやってきた値上げの波。スーパーマーケットなどで販売されている多くの食品について、原材料やエネルギー価格の高騰などを理由に、メーカー側が10月からの値上げを発表しました。
コカ・コーラボトラーズジャパンのペットボトルなどは、一部製品を除き5~18.9%の値上げ(希望小売り価格)。午後の紅茶をはじめとするキリンビバレッジのペットボトルなどの一部商品は、6%~25%値上げ(希望小売り価格)。家庭用のハム・ソーセージなども、納品価格や商品規格を変更。家庭用の食用油も4%~7%の価格改定。明治のチョコレート菓子をはじめとするスナック菓子なども内容量や価格の改定となりました。
買い物客
「中身が少なくなったり、その上に値上げもしてるしょうがないね。買わにゃいけないから」
「年金暮らしなもので、しんどいです」
「ジリジリジリジリね、わからないうちに上がっちゃって。レジ通るといつもよりだんだん上がっているでしょ。同じもの買ってもこれから先困りますよね」
帝国データバンクによりますと、食品メーカー195社の調査では、10月の値上げ品目数は食品が2911品と今年最大に。酒類・飲料が最も多く、菓子は、半数がチョコレート関連です。
みしやま楽山店 金坂秀樹 店長
「世界情勢から原材料の高騰、運送費も上がってますので、これからも値上げがあるかとおもいますが、売る側としても努力して、皆さまにお買い物がしやすいよう努力は続けていきたいと思っています」
このスーパーマーケットでは、10月5日から一部商品の店頭価格の値上げに踏み切る予定で、チラシ広告などの特売で「お得感」を出していきたいとしています。
さらに、値上げは郵便局でも。日本郵便は、1日から、1994年以来30年ぶりとなる(消費税率の引き上げをのぞく)郵便料金を値上げしました。定型郵便物の手紙は、84円から110円に(50グラム以下)、ハガキは63円から85円となり、来年の年賀状も、値上げとなります。
帝国データバンクでは、今後は、値上げの勢いは縮小傾向とみていますが、引き続き財布への厳しさは続きそうです。