最大10連休となったゴールデンウイーク 『青山剛昌ふるさと館』や『水木しげるロード』など大勢の観光客でにぎわう 各地でコロナ禍前と同様に回復 鳥取県・島根県
最大10連休となった今年のゴールデンウイーク。山陰各地の観光地には大勢の観光客が訪れ、コロナ禍が明けて完全復活の連休となったようです。
大きな荷物を抱えて駅のホームに降り立ち、迎えに来た家族や友人と久々の再会を喜ぶ人たち。
帰省客
「帰省です。子どもの方が楽しみにしています」
「大阪から。じいじとばあばに会いに来ました。ちゅるちゅる(うどん)食べて、大きい滑り台に行きます」
JR西日本は、3月のダイヤ改正で「スーパーはくと」と「やくも」、「スーパーいなば」の自由席を廃止し、すべて指定席に変更。事前に座席の予約をすることによって快適な移動手段として利用してもらううことを目指したということです。JR西日本によりますと、今年のゴールデンウィーク期間は山陰を発着地とする特急を約8万400人が利用し、下りのすべての列車で去年以上の利用者数となりました。
山陰各地の観光地ではー。
濱中裕一朗 記者
「ゴールデンウイークも後半に突入し、鳥取市の鳥取砂丘には、多くの観光客が訪れています」
大勢の家族連れなどが訪れた鳥取砂丘。砂の上を裸足で走ったり、雄大な景色を背に写真を撮ったり、ラクダとの記念撮影を楽しむ人の姿も。
観光客
「砂がふにゃふにゃなので登るのが、蹴る力みたいなのがいる感じで大変でした」
「しんどかったね。さすがにね、年を感じました」
砂丘周辺の駐車場は軒並み満車に。長い車の列ができていました。鳥取市観光・ジオパーク推進課によりますと、今年のゴールデンウイーク期間中に鳥取砂丘周辺を訪れた人は約18万6000人で去年よりも約5万人多く、コロナ前と同様に回復しているということです。
一方こちらではー。
青山剛昌さんのふるさと館の関係者
「コナン君の登場でーす!」
漫画「名探偵コナン」の主人公、江戸川コナンの誕生日5月4日にあわせ、原作者の青山剛昌さんのふるさと鳥取県北栄町では、コナンくんの写真が撮れるイベントが開かれました。ゴールデンウイーク期間中、青山剛昌ふるさと館では朝から入場整理券を配布。この日は入場整理券が1時間で配布終了となりました。
観光客
「今日は神戸から来ました。来たばっかりで今日中に入れないのが残念なんですけど。もう(入場整理券が)売り切れていました」
また、コナン駅(JR由良駅)から青山剛昌ふるさと館までの「コナン通り」もファンであふれかえっていました。にぎわいは、水木しげるロードでもー。
Q.水木しげるロードどう?
観光客
「最高!」
県内外から多くの人が訪れ、妖怪のブロンズ像と写真を撮ったり、妖怪スタンプを集めたりするなど散策を楽しんでいました。境港市観光協会によりますと、ゴールデンウイーク期間中は約22万1000人が訪れ、去年の約1.3倍となったということです。また、4月にリニューアルオープンした水木しげる記念館には1万9000人以上が訪れ、コロナ禍前の水準に戻っているということです。
比較的天候に恵まれた今年のゴールデンウイーク。
小田原安理 記者
「手元の温度計では30度を超えていて、多くの人が暑さ対策をしながら観光を楽しんでいます」
5月5日は各地で今年初の真夏日となるなど、半袖姿の人や日傘をさす人が目立ちました。(松江・出雲:30.4℃ 境:31.3℃ 鳥取県岩美町30.7℃)
ナンジャモンジャの花が見頃を迎える松江城には、ゴールデンウイーク期間中は約2万7100人が訪れたということです。
しかし、連休最終日の6日。前線や湿った空気の影響などで不安定な天候となり、各地で風が強く吹きました。島根県出雲市の出雲空港では、東京・大阪などへ向かう出発便がほぼ満席となる中、羽田から出雲に向かう午前の便が着陸直前で引き返す事態にー。
高井和代 記者
「強風で羽田便が欠航になったことから、ロビーでは払い戻しなどによる長い列ができています」
搭乗者は払い戻しや代替の移動手段の確保、ホテルの手配などに追われていました。また、強風により山陰本線や伯備線に遅れが出るなど鉄道にも影響がありました。
最大10連休となった今年のゴールデンウイーク。観光地には多くの人が訪れ、各地の人出はコロナ禍前に戻っているようです。