「ここへきてなんだよって」豊作の年となるはずが一転 寒暖差の影響でイチゴ農家に異変 イチゴ狩り体験がキャンセルの可能性も 島根県安来市
寒暖差の影響は、こんなところにも起きています。これから旬を迎えるはずのイチゴ農家では、ある異変が起きていました。
イチゴ農家 大森雄介さん
「ここへきてなんだよっていう、今までよかったのにって感じです」
島根県安来市のイチゴ農家『おおもりファーム』では、今回の寒さにより、イチゴの生育がストップしたといいます。こちらでは8棟のビニールハウスで「よつぼし」と「かおり野」の2品種を育てていて、来週末には収穫のピークを迎える予定でした。
しかしー。
大森雄介さん
「2、3週間くらいやっぱり遅れている感じです。こっちが遅い」
こちらの農園でイチゴ狩りの体験が始まるのは3月2日から。しかし、ハウス内にはまだ緑や白の実が目立っています。実は今年は暖冬ということもあり、例年よりも速いペースでイチゴが生育。暖房器具などの光熱費も抑えられ、多すぎる実を選定しながら収穫の時期を待っていました。しかし、寒さが戻ったことで、中には寒暖差で病気になってしまったものもあると言います。
イチゴ農家にとって豊作の年となるはずが、一転。温かさが戻らなければ生育が追い付かないため、イチゴ狩りの予約客へ断りの電話を入れなければならない可能性もあるということです。
大森雄介さん
「とにかく晴れてほしいです」
寒暖差に翻弄されているイチゴ。気温の低い日にはビニールハウス内で暖房器具を使うなど、3月2日のいちご狩り開始に向け準備を進めるとしています。