この冬一番の寒波による大雪で… 交通事故で3日間でJAFへの出動依頼433件 白ネギの収穫にも影響 鳥取県・島根県
この冬一番の寒気の影響により1月24日から降り続いた雪。
25日午後5時の積雪は
●鳥取県倉吉市:28センチ
●鳥取県米子市:25センチ
●島根県松江市:27センチ
などとなっています。
■大雪で相次いだ交通事故
そんな中相次いだのが、交通事故。24日島根県松江市の山陰道入口ではスリップしたとみられる、側溝にはまった車。さらに雲南市でも動けなくなった車がレッカー車によって引き上げられていました。鳥取県警・島根県警によりますと、24日から25日にかけての雪による交通事故は、
・鳥取県で130件(8時半~翌8時半)
・島根県で145件(0時~翌0時)。
またJAF鳥取支部によりますと、23日から25日午後2時までに433件の出動依頼があり、そのほとんどが大雪によるものでした。
JAF鳥取支部ロードサービス部 内田永慈 隊長
「24日の場合はけっこう雪が降ったので、ホワイトアウト・視界不良がありました。入口を間違えて入ったとか、側溝に落ちた・乗り上げたとか」
事故が起きやすいのは家の周りや駐車場。いつもどおりの感覚で運転すると溝などが雪に埋まっていて気づけないケースが多いといいます。さらにー。
JAF鳥取支部ロードサービス部 内田永慈 隊長
「雪質が多少変わってきてまして、降った当初よりも2日目・3日目のほうが滑りやすい雪になってきています。温度が下がってシャーベット状の雪になると滑りやすかったりします」
特に交通量の多い場所では、道路が磨き上げられた状態になり急な加速や停止が接触事故につながることもあると言います。予期できない雪の事故。運転前の「視界確保」が大切なのだそうです。
JAF鳥取支部ロードサービス部 内田永慈隊長
「フロントのガラスに空気を当てて雪を溶かすとか、バックミラーに雪がついてると車線変更するときに見えなかったりとかあるので、電熱線を入れて雪を溶かすとかは重要です」
ほかにも、スリップしやすい古い冬用タイヤで走らないなどの対策が必要だということです。
■大雪の影響は農作物にも…
さらに、今回の大雪は、農作物にも影響がー。鳥取県大山町の白ネギ畑では今、収穫の時期を迎えていますが、24日からの大雪で畑一面、雪で覆われてしまい収穫ができなくなっていました。
さらに、白ネギの影響を調べるため、鳥取県内で最も生産量が多い米子市へ。鳥取県米子市大篠津町の畑でも白ネギが雪に覆われていました。
村田彰さん
「雪降る前に取ったやつは、今日出荷し終わって。本当は今日からまた次のネギを取りたいけど、この状態なので」
村田彰さんの畑では、雪のため24日から収穫ができなかったと言います。さらに白ネギにも影響が。
村田彰さん
「今見る限りだと、葉っぱが折れているのがちょこちょこ出てますので、こういうのが商品価値が下がって加工品とかになるんですよ。もう葉っぱ1枚しかないのは。こういうのが、どれだけ出るかなんですね」
折れているものもありますが、大きな被害ではないということです。ただ、雪が降ることは悪いことばかりではないと言います。
村田彰さん
「ネギ自体は、この寒さに勝とうと、自分で戦うんですよ。それが基本的に甘味に変わって。雪かぶりネギっていうとおいしさに変わるので。雪が解けて、解け終わって入れるようになったらその甘くなったネギを抜いて今まで通り、出荷して皆さんに食べてほしいと思っております」
鳥取県特産の白ネギ。この雪で、収穫量に影響が出るかもしれませんが、甘味が増したネギを食卓へ届けたいと期待感も募らせていました。