「原発事故があった際の住民避難の実効性をより高めて欲しい」 今年12月に再稼働が予定されている島根原発2号機 境港市議会ではより一層の安全対策を求める意見が相次ぐ 鳥取県
今年12月に再稼働が予定されている島根原発2号機。9月26日、鳥取県境港市の市議会ではより一層の安全対策を求める意見が相次ぎました。
今年12月に再稼働が予定され、おおむね安全対策が完了した島根原発2号機。9月中旬には、再稼働の訓練も実施され、秒読み段階となってきました。こうした中、島根原発にほど近い境港市の市議会で26日、出席した13人の議員全員が再稼働についての意見を述べました。再稼働に反対する議員は1人だけでしたが、ほかの議員の間からはさまざまな懸念や要望が出されました。
議員
「能登半島における地震が、今後、島根半島、原発でも起こりうるんじゃないかと不安はずっとつきまとっている」
「(最近)小さな事故がたびたび起きているので(中国電力には)社内の安全に対する風土を強化していただきたい」
このほか、議員の間からは、「原発事故があった際の住民避難の実効性をより高めて欲しい」などの意見や要望が出されていました。
境港市 伊達憲太郎 市長
「万が一ということがありますので、ゼロリスクではありませんので、しっかりと安全第一にという意見が大勢と思っています。それをふまえて我々しっかりと中国電力に今後も意見を言っていきたい」
2か月余りに迫った島根原発2号機の再稼働。今回示された意見は、米子市議会の意見と合わせて鳥取県がとりまとめ、近々、中国電力に提出されることになっています。