逮捕の韓国・尹錫悦大統領、聴取に応じず
韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳をめぐり、捜査本部は19日、尹大統領を逮捕しました。現職大統領の逮捕は史上初めてです。午後から聴取を行う方針でしたが、尹大統領は応じませんでした。
韓国メディアによりますと、捜査本部は19日、内乱を首謀した疑いなどで尹大統領を逮捕しました。
捜査本部は早速、19日午後に尹大統領から聴取を行う方針でしたが、尹大統領は、これに応じませんでした。
尹大統領側は拘束された今月15日は取り調べに応じたものの、供述を拒否し、その翌日以降は聴取に応じていません。
捜査本部は今回、逮捕が認められた理由について、裁判所が尹大統領に「証拠隠滅の恐れがある」と判断していると明らかにしています。
これに対し、尹大統領の弁護団は「大統領は職務停止中で、影響力はなく、関係者は、すでに逮捕・起訴されていて、一体、何の証拠を隠滅する恐れがあるのか」と反発しました。また、「法治が死に、法の良心が消えた」などと捜査本部などを批判しています。
尹大統領は来月初旬まで勾留されますが、韓国メディアは捜査当局が勾留期限までに尹大統領の起訴を目指す方針だと伝えています。