鳥取県警は8月30日、米子市内の20代男性が、架空料金を請求される特殊詐欺に遭い、現金90万円をだまし取られたと発表しました。

鳥取県警によると、8月18日、自宅にいた男性がスマートフォンで有料動画サイトの動画を再生しようとしたところ、突然、「会員登録されました」という画面が表示されました。

退会するため、誤って登録したとメールを送信すると、8月19日、男性のスマートフォンに、「料金が未納で退会できない」とメールが届きました。男性が、メールに記載のあった『050』から始まる番号に電話をかけ、電話に出た男に退会する意思を伝え、電話を切りました。

するとすぐに、『050』で始まる電話番号の別の男から電話があり、「未納料金が45万円あり、電子マネーで払ってください。後日返金します」と言われ、米子市内のコンビニで45万円分の電子マネーを購入し、カードの番号を男に伝えました。その際、コンビニの店員から詐欺を疑う声かけがありましたが、犯人側から「ネットショッピングで大きな買い物をしますと言うように」と指示があったということです。

その後、8月20日、退会できたか確認するため、男性が親族と一緒に前日の男に電話をすると、「ほかにも2件未納があり、解約代金は合計90万円。昨日の分は一つに充てるので、もう一つの45万円を払ってください」と言われ、米子市内の前日とは違うコンビニに行き、電子マネーを購入しました。

追加の未納料金を不審に思った親族が消費生活センターに相談し、詐欺だと言われ、8月21日に警察に相談しました。

鳥取県警は、「支払ったお金は後で返す」やコンビニで電子マネーカードを購入するするようになどと言われたら詐欺だと思うように注意を呼びかけています。

今年に入って鳥取県で発生した特殊詐欺の被害は、1月1日から8月30日までで、45件・約5117万円だということです。