猛威を振るうインフルエンザ 路線バスを運営する事業所で感染拡大 急きょ1日30便以上を運休させる事態に… 対応に追われるクリニックでも薬などが不足 島根県松江市
全国的に感染が拡大しているインフルエンザ。山陰でも猛威を振るい日常生活に支障が出ています。
島根県東部を中心に路線バスなどを運行する一畑バスは1月14日、松江市の事業所内でインフルエンザの感染が広がったため、美保関ターミナルから松江駅方面へ向かう路線バスの便を急きょ運休に―。15日から17日までの3日間、松江市内を走る5路線で1日30便を運休させることにしました。運転手6人がインフルエンザに感染、ほかの5人にも発熱などの症状があり、運行が困難になったためだということです。
感染拡大に歯止めのかからないインフルエンザ。島根県では、12月29日から1週間の定点あたりの感染者数が2000年の調査開始以来2番目に多くなり、1月に入りやや減ったものの、依然として高い水準となっています。鳥取県でも感染拡大が続いていて、両県で“インフルエンザ警報”が発令されています、
さらに新型コロナの感染も拡大しているほか、マイコプラズマ肺炎の感染も報告されていて、鳥取・島根両県はインフルエンザ以外の感染症への注意も呼びかけています。こうした中、松江市のクリニックでも、12月中旬から症状を訴える患者が急増し、対応に追われています。
秀黄内科クリニック 門脇秀和 医師
「年末も12月30日から年始の1月2日まで、80人くらいが飛び込みでやってきた。8割がやはりインフルエンザ、1割がコロナ」
患者の急増で検査キットや薬が不足するなど頭を悩ませる事態に―。手洗い・うがいや人ごみを避けるなど基本的な感染対策だけでなく、免疫力をつけることも重要だと話します。
秀黄内科クリニック 門脇秀和 医師
「コロナ禍では家で過ごす時間が多かったので、(インフルエンザなどに)感染する機会が少なかったのもあると思います。運動するとか、しっかり食べるとか、そういったところで。ご自身の自己免疫力を高めることを考えてもらうほうが、今後の予防策として役立つ」
今後の感染拡大を防ぐためにも、一人一人の心がけが大切です。