「味も濃いし、柔らかい」 高い肉質を誇る島根県産和牛を世界へ まずはタイの市場へ輸出を目指す 島根県大田市
高い肉質を誇る島根県産の和牛。世界へ向けて輸出を開始することになり、6月25日は島根県大田市で記念式典が行われました。
島根県と京都の食肉卸業者が連携し、島根県産和牛が初めて定期輸出されることになりました。海外へ向けて売り出されるのは、現在ブランド化に取り組んでいるサステナブル和牛「熟(じゅく)」。この肉は子供を産んでいた5歳から10歳の熟成された母牛です。油が少なく、赤みが多い肉質のため、さっぱりしていて口当たりがよいのが特徴です。
25日に行われた定期輸出開始の記念式典には、JAしまねの関係者など約50人が出席し、島根県産和牛の新たな門出を祝いました。式では、これから輸出される和牛が卸業者に手渡された後、「熟」のローストビーフを試食しました。
銀閣寺大西 代表取締役 大西雷三さん
「味もしっかり濃いし柔らかいですし、和牛本来の風味がありますから絶対喜んでもらえると思います」
まずは、タイの市場へ向け年間30トンほどの輸出を目指すことにしています。
JAしまね 代表理事組合長 石川寿樹さん
「海外にも島根和牛のブランドが広がるのは非常に楽しみだし、そういう所にスポットが当たって、なおかつ農家の収入にもつながれば非常にありがたいことだなと」
島根県では、今回の輸出を皮切りに、全国トップクラスの肉質を誇る島根県産和牛のさらなる販路拡大に取り組んでいくことにしています。