周辺住民が安心できる施設を 産業廃棄物の最終処分場について安全監視顧問会議を初開催 2025年秋に建設着工を目指す 鳥取県米子市
鳥取県米子市淀江町で計画されている産業廃棄物の最終処分場について、鳥取県は3月4日に初めてとなる安全監視顧問会議を開きました。
米子市淀江町で計画されている産業廃棄物の最終処分場。去年11月、鳥取県が施設の設置許可を、事業主体の第三セクター「鳥取県環境管理事業センター」に出しました。こうした中、鳥取県は、最終処分場の設置や運営などを安全に監視するための顧問会議を初めて開催しました。
顧問は、大阪大学大学院の乾徹教授など3人で、会議はオンライン形式で実施。県が行っている監視・指導計画案を説明した後、顧問から意見が示されました。
水質のモニタリングについて顧問からは、「水質結果は周辺住民にわかりやすく速やかに公表して欲しい」、「健康へのリスクが指摘されている有機フッ素化合物(PFAS)も埋め立て開始前などで測定した方が良い」などといった提言が出されていました。
鳥取県産廃処理施設審査課 小寺康博 課長
「周辺住民の方が、安心できる安全な施設運営、維持管理体制について、県としてもしっかりと(センターの)監視指導をしていきたい」
最終処分場の整備を目指し環境管理事業センターが、設立されてから30年余り。センターは、今年の秋にも最終処分場の建設着工を目指しています。鳥取県は、今後も顧問の助言を活かし、周辺環境の監視に力を入れていく考えです。