鳥取県章の無断使用問題 香港の食品会社の対応は? 鳥取県「き然とした対応をしていく」
鳥取県の県章が香港の食品会社に無断使用されている問題について。使用中止を求める県の求めに対し、食品会社がオンラインショップで使っていたマークの変更を始めていることがわかりました。
青いマークが鳥取県の県章で、赤いものは香港の食品会社「鳥取食品」のロゴマークです。
今年8月に県章そっくりのマークが、オンラインショップで無断使用されていると鳥取県の関係者から情報提供がありました。
これを受け鳥取県はー。
鳥取県 広報課 谷口健一 課長
「先月(11月)8日でしたかね。商標登録を中国と香港の当局に行って、その日のうちに受理されました。企業に対しては警告文書を送付しました」
11月29日、鳥取食品に対し、県章に似たこのマークの使用を直ちに止めるよう警告文を送るとともに、12月13日までに今後、県章に似たマークを使わないことを約束する文書を提出するよう求めています。
警告を受けたためか、12月1日にはさっそく、オンラインショップで使われていたロゴマークの一部が鳥のようなイラストに変更されていました。ただ、商品を紹介する写真などに付いたマークは以前のまま。
鳥取県によりますと、12月7日までに鳥取食品から正式な回答はないということです。
飛ぶ鳥の姿とひらがなの「と」を組み合わせた鳥取県の県章が作られたのは1968年。誕生から50年以上が経ち、初めて起こったこの問題。同じような被害を防ぐために、どういった対策を取っていくのでしょうかー。
鳥取県 広報課 谷口健一 課長
「(商標登録を)行ったとしても(無断で)使われる可能性はありますので、あった場合はき然とした対応をしていくしかないと思っております。(県民の方に)見つけていただいた場合には、速やかに県広報課までご連絡をいただきたいと思います」
鳥取県では、11月22日に立ち上げた「ブランド保護・向上タスクフォース」を中心に、無断使用などの被害防止やブランド向上に力を入れていくということです。