来年秋放送の朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公小泉セツが、夫・小泉八雲との思い出をまとめた書籍を再出版 島根県松江市
来年秋に放送される朝の連続テレビ小説「ばけばけ」の主人公に決まった松江ゆかりの文豪小泉八雲の妻・セツ。夫婦の思い出をまとめた書籍が再出版されることになり、9月19日、関係者が松江市長に報告しました。
小泉セツが、夫・小泉八雲と過ごした13年8か月を描いた「思ひ出の記」。1914年、小泉八雲の教え子による「伝記 小泉八雲」の中に収められ出版、その後、2003年に単独本として、出版された後は絶版となっていました。
小泉セツがドラマの主人公となることが決まったことをきっかけに、再び出版されることが決定。19日、小泉夫婦のひ孫で、小泉八雲記念館の小泉凡館長と、出版社の担当者が島根県松江市の上定市長を訪問しました。
「思ひ出の記」は、若い世代が親しめるよう、現代仮名遣いを多用して作られていて、編集を担当した出版社の沖田知也さんは、「小泉八雲の存在を知っていても作品を読んだことのない人など幅広い世代に手に取ってほしい」と話しました。
松江市 上定昭仁 市長
「まさに機運の盛り上げの中で、とても重要な位置づけになる本だなと思っています」
小泉八雲記念館 小泉凡 館長
「本当に激動の中を生きてきて、極貧を経験したり13年8か月の夫とのね、苦労もあったけど大変幸せな充実した日々のこともあったし、いろんな苦労もあったけどすごく前向きに生きた女性だと思うんですよね。そこから元気をもらっていただければうれしいですね」
「思い出の記」は、小泉夫婦の思い出のほか、小泉セツ自身の幼少の頃の話なども収められています。小泉八雲の命日である9月26日に出版され、まずは松江市の小泉八雲記念館で先行販売、その後は島根県内外の書店で販売されます。