去年5月に島根県益田市内で身元不明の遺体が見つかった事件で、益田警察署は3月28日住所不定無職の親子を死体遺棄の容疑で容疑者死亡のまま書類送検しました。

この事件は去年5月2日に島根県益田市美都町宇津川の法面で身元不明の男性の遺体が見つかり、警察が死体遺棄事件として公開捜査していたものです。

捜査の結果、遺体は住所不定無職の男性(52)）と特定し、被害者の双子の弟で住所不定無職の男(52)と住所不定無職の母(77)を容疑者死亡のまま死体遺棄の容疑で書類送検しました。弟と母は今年1月22日に千葉県内の漁港で車ごと転落し、死亡していました。

警察によりますと3人は、千葉県内で同居していましたが、去年3月ごろ失踪していたということです。無職で金銭に困窮していたことが理由とみられています。

警察は3人が長期にわたって車で生活をしていたところ、兄が病死したことで遺体の処理に困り死体を遺棄したとみています。司法解剖の結果から兄が亡くなったのは、去年4月下旬ごろで、いわゆるエコノミー症候などが死因と見られています。