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新紙幣発行まであとわずか さまざまな業種で対応に追われる 中には部品の供給が間に合わないために対応作業ができない事業者も…

2024年6月27日 17:50
新紙幣発行まであとわずか さまざまな業種で対応に追われる 中には部品の供給が間に合わないために対応作業ができない事業者も…

7月3日に発行される新紙幣。街の自動販売機や券売機などの対応は間に合っているのでしょうか。現状を取材しました。

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新紙幣の発行まで約1週間。1万円札には渋沢栄一、5千円札には津田梅子、千円札には北里柴三郎がそれぞれ描かれ、最新の偽造防止技術も取り入れられるといいます。

取材班が向かったのは鳥取県琴浦町の道の駅琴の浦。そこで行われていたのはー。

和星水産 石谷和也 代表取締役
「新紙幣が7月3日からということでそちらの対応を行っています」

券売機で食券を購入してもらい、料理を提供しているこちらの店。4月に発注した新紙幣対応の券売機に取り換える作業が行われていました。

これまでは、お客さんが食券を購入し店の人に渡していましたが、新紙幣対応の機械の導入に合わせて、注文した商品がすぐに厨房に伝達されるシステムに変更しました。この新しい券売機にかかった費用の一部は、国からの補助があったものの、総額の3分の1にあたる300万円ほどは店が負担したといいます。

和星水産 石谷和也 代表取締役
「新しい機械を入れることによって従業員の大変さというのも減りますし、1年2年の仕事ではないので、長い目をみて仕方ないかなと思います」

新紙幣対応の券売機の導入が完了した人たちがいる一方で、こんな声もー。

えびす本郷株式会社 垣本尚孝 係長
「色んな飲料メーカーさんが新紙幣の対応に追われてます。その部品の書き換えというか、製造というか、そちらが間に合っていないのが現状だと」

こう話すのは鳥取・島根・広島で一部の自動販売機を管理するこちらの会社。この日はメーカーから届いた新紙幣に対応する部品の交換作業を行っていました。しかし、部品の供給が間に合わないため、2000台ある自販機のうち8割にあたる1600台分の作業ができていないといいます。7月3日までに作業を終えるのは難しく、新紙幣発行後も一部の自動販売機では旧紙幣しか使用できないということです。

えびす本郷株式会社 垣本尚孝 係長
「できたら(発行までに)50%を目指したいんですけど、あとはそのメーカーさんからの部品の供給が間に合えば50%、残りは7月3日以降、順次切り替えていってできればこの1年以内で完了させたい」

また、移動に欠かせない鉄道ではー。

村尾莉采 記者
「JR鳥取駅です。切符を購入するこちらの券売機は、すでに新紙幣対応済みとなっています」

JR西日本によりますと、山陰両県合わせて64台あるきっぷの券売機のうち、鳥取駅などは新紙幣対応の券売機の導入が完了しているものの、そのほかの駅にある14台の作業が完了していないということです。今年度中にすべての機械の新紙幣対応を目指しています。

私たちの生活に影響する新紙幣の発行。対応作業が終わっていない機械もあるため、利用する際には注意が必要です。

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