「かなりずさんな経営・医療」前代未聞の病院殺人隠蔽事件は防げなかったのか…専門家は厳しく非難し「抜き打ち的検査するというのが1番いい」 青森県八戸市・みちのく記念病院殺人隠蔽事件
前代未聞の病院での殺人隠蔽は防ぐことはできなかったのでしょうか。
専門家はずさんな運営を厳しく非難した上で、行政による検査について改善する必要があると指摘しました。
医療安全に詳しい専門家はみちのく記念病院について…。
★弘前大学 大徳和之教授
「慢性期の長期入院が必要な方でしたり、あるいは認知症で同じように長期の入院が必要であったり、それから精神疾患を患って長期の入院が必要だというような方たちが入院されて療養されているという病院」
「地域に必要な病院であることは間違いない」
八戸圏域の医療を支えてきた病院で、不適切な死亡診断や診察が続いていた可能性があることを厳しく非難しました。
★弘前大学 大徳和之教授
「(殺人事件で)明らかな やはり警察に届け出る必要あった」
「かなりずさんな経営・医療を提供されていた可能性がある」
「今までの体質からすると改善すること自体が難しいような経営をされているのではということも考えます」
医療法では行政が原則年1回、病院のカルテの管理や衛生環境などについて立ち入り検査をしています。
ただ警察のような強制力はなく、事前通告をしているため改善する必要があると指摘します。
★弘前大学 大徳和之教授
「保健所が入った時、監査した時の対応は前もってこの項目を見るよということで用意されています」
「年ごとにこの文章を見るという風に、やはり前もって準備されますので抜き打ち的検査するというのが1番いい」
みちのく記念病院を巡っては今後県なども臨時の検査を予定していますが、実効性のある検査が求められています。