認知症の疑いで入院していた医師を利用か 押収された死亡診断書には「異なる字体」 日頃から書かせていた可能性も 青森県八戸市・みちのく記念病院殺人隠蔽事件
八戸市の病院で起きた殺人隠蔽事件の続報です。
認知症の疑いで入院していた医師の名前が書かれた死亡診断書について、字体が異なるものが複数あることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
みちのく記念病院を運営する医療法人の理事長 石山隆容疑者と弟で医師の哲容疑者は、おととし3月病院に入院していた男が同じ病室の男性を歯ブラシで刺して殺害した事件を隠そうとした犯人隠避の疑いで逮捕されました。
2人は容疑を否認しています。
捜査関係者によりますと、死亡診断書には当時認知症の疑いで入院していた医師の名前があり、この医師の名前が書かれた死亡診断書が100枚以上押収されています。
この診断書のなかに字体が異なるものが複数あることが捜査関係者への取材で新たに分かりました。
また認知症の疑いで入院していた医師は「みとり医」として死亡診断を任されていたとみられています。
捜査当局は2人が認知症の疑いで入院していた医師の立場を利用して、日頃から職員やこの医師に死亡診断書を書かせていた可能性も視野に慎重に調べを進めています。