ノロウイルスで6人が食中毒 酒処たかこ(弘前市)に5日間の営業停止命令
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青森県健康医療福祉部は弘前市の「酒処たかこ」でノロウイルスによる食中毒が発生したと発表しました。
2月18日に13人で利用した客のうち6人が下痢やおう吐などの体調不良を訴え、その後ノロウイルスが検出されたということです。
入院はなく、全員が快復傾向にあるということです。
中南地域県民局は、食品衛生法に基づいて2月25 日から3月1日まで5日間の営業の停止を命じました。
なお当該施設は2月23 日から営業を自粛しているということです。
<参考>
患者の食事の内容
焼き魚、刺身(四種)、海老焼き物、トマト皿ローストビーフ、豚玉ねぎ串焼き、アンコウのとも和え、豆腐かまぼこ、たら白子、まだらの子和え、なまこ、もやし炒め物、さけの南蛮漬け、飲み物
ノロウイルス食中毒は、
① ウイルスが蓄積した二枚貝を生や加熱不足のまま食べた場合
② ウイルスに感染した人が用便後などによく手を洗わず調理し、二次汚染された食品を食べた場合に発生すると言われています。
また、ウイルスに感染した人の嘔吐物等の処理が不十分だと、その場所からウイルスが広がり、直接人の口から取り込まれて感染する場合があります。
ノロウイルス食中毒を予防するためには、
○調理前、トイレの後、介護等で汚物を処理した後は、必ずよく手を洗いましょう。汚れの残りやすいところ(指先、指の間、爪の間、親指の周り、手首)は、ていねいに洗いましょう。
○盛りつけ等で直接食品に触れる際は、使い捨て手袋を使用し二次汚染を防ぎましょう。
○ノロウイルスの汚染が疑われる食材を調理する場合は、十分に加熱(中心温度85~90℃、90 秒間以上)しましょう。
○調理する人は体調管理に努め、体調が悪いときは調理に従事することを控えましょう。
○調理器具からの二次汚染に気をつけましょう。
○嘔吐物、糞便等は、嘔吐物等が乾燥してウイルスが拡散することのないよう速やかに1,000ppm の次亜塩素酸ナトリウムを使って消毒しましょう。