世界初のX線を遮蔽する無色透明な複合材料を開発!研究の中心は弘前南高校卒の大学院生
山形大学と弘前大学の研究チームが世界初となる複合材料の開発に成功しました。
研究の中心となったのは弘前南高校を卒業した大学院生です。
山形大学と弘前大学が共同で開発したのはX線を遮蔽する無色透明な複合材料です。
複合材料は異なる2種類以上の素材を組み合わせることで、1つの材料では得られない特性を持ちます。
開発した材料はデンプンと金属のバリウムやタングステン、ビスマスなどを混ぜてつくったもので液体や固体にすることができます。
新しい材料を使うと空港のX線検査機の黒いカーテンを透明にすることも可能で、また医療現場で使われる鉛の重いエプロンを軽くすることができるとしています。
研究の中心となったのは弘前南高校出身で山形大学大学院の床次僚真さん26歳です。
父は弘前大学で被ばく医療を研究する床次眞司所長で、子どものころから鉛に代わるX線遮蔽材料を開発できないかと考えていたということです。
★山形大学大学院 床次僚真さん
「やはり透明性というところに観点を当ててなかなか研究している人が少なかった」
「透明性というところに対してリサイクル、軽量あとは形状自由度力学特性などを付与することも可能となります」
無色透明な新しい材料は国内と海外で特許出願中で、今後実用化をめざします。