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自販機で“干しいも”!?「だったら自分で…」看護師を辞めて干しいも作りを始めた干しいもが好きすぎる女性 青森県青森市

2024年12月3日 19:44
自販機で“干しいも”!?「だったら自分で…」看護師を辞めて干しいも作りを始めた干しいもが好きすぎる女性 青森県青森市

干しいもが大好きな女性が、とことんこだわった手作り干しいもの販売を自動販売機で始めました。
これからが一番美味しい季節という干しいもにかける思いを取材しました。


★橋本莉奈キャスター
「こちらにある紫色の自動販売機、おいしそうな干しいもの絵があります。見てみますと、ずらっと干しいもスティック、さつまいももあったりお芋の商品が売られています」


さつまいもカラーが目を引くこちらのラッピング自動販売機は、青森市のラ・セラ東バイパスのすぐ裏手にあります。
今年の6月から設置されていて、干しいもが3種類とパウンドケーキ、スティックさつまいもが販売されています。
なかでも黄金色に照り輝く干しいもは、ねっとりとした食感でお芋のうまみが凝縮された逸品です。
作っているのは奥寺商店の奥寺人美さんです。

★奥寺商店 奥寺人美代表
「お芋は茨城県産のものしか使ってないです。色んな県のさつまいもを作ってみたんですけど甘さもそうですし、芋の中の繊維とかが絶妙なのが茨城のお芋で、そこにこだわって作っていますね」

完成まで3日かかるという奥寺さんの干しいも。
その作り方を見せていただきました。
3時間から6時間ほどかけて蒸したさつまいもの皮をむきます。

★奥寺商店 奥寺人美代表
「これはいもをむく機械包丁ですね 専用です」
「(普通の)包丁よりもむきやすいんですよ」

1枚5~6ミリと厚めにカットするため食べ応えは十分です。
これを冬は60度から65度の温度で6時間乾燥させます。

子どもの頃から干しいもが大好きだった奥寺さん。
これまではインターネットでおいしい干しいもを探して購入していました。

★奥寺商店 奥寺人美代表
「ネットで買うと1袋2千円とか3千円とかすごく高くて、それだったら自分で作ってみようかなと思ってそれからが始まりですね」

3年ほど前から趣味ではじめた干しいも作りでしたが、その後さつまいもの名産地である茨城県で干しいも屋を巡りよりおいしい干しいもを研究。

★奥寺商店 奥寺人美代表
「毎日毎日干しいものチェックしてて 家族にも食べさせて『後もういい』って言われた時もありました」


そして今年、30年続けた看護師の仕事をやめ、24時間好きな時間に買うことができる自動販売機での販売をはじめました。

★奥寺商店 奥寺人美代表
「やっぱり人生一度きりなので、ちょっとやってみようかなという感じですね」

乾燥させたお芋はよりうまみが凝縮され、つやがあります。


★奥寺商店 奥寺人美代表
「照りと押してみてしっかり乾燥されているか見ています 蜜がしっかり出てないとこういう感じに照り照りにならないんですよね (橋本:全然違いますね)こうなると商品にならないです」

基準外と判断したものはパウンドケーキなどの加工用にまわします。
うまくいかないときは1プレートすべてが干しいもとして出せない時も。

★奥寺商店 奥寺人美代表
「自分でこういう干しいもを食べたいと思って作っているので、自分が思っている干しいもができなければそれは出しません」

1からの挑戦で誰よりも干しいも作りに向き合ってきた奥寺さんだからこその、妥協しない強いこだわりがあります。
真空にして半日冷蔵庫で寝かせたら完成です。


★橋本莉奈キャスター
「もう照りがすごい 特別にいただきます…すごい甘い!干し芋なのこれというくらいの甘さと、ねっとり感とお芋のうまさがぎゅっとつまっている感じが食べたことないです」

奥寺さんはたくさんの人にお芋の魅力を伝えたいと、10月末から土日限定で自動販売機のとなりで対面販売も始めました。


★奥寺商店 奥寺人美代表
「私が作りたいお芋は12月から春5月6月くらいまでのお芋が熟成されていて一番作りやすい干しいもの芋なので」
「12月以降のほうがおいしい干しいもが食べられます」

これからますますおいしい干しいもが食べられる季節。
奥寺さんの愛あふれる商品は、今後ますます注目されそうです。

干しいも自販機 設置場所

【奥寺商店】
青森県青森市八重田4丁目6−10

最終更新日:2024年12月3日 20:03
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