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【県予算2025】②全バス路線アプリで大変革!遠足のローカル鉄道運賃が無料に!?地域交通を“再構築” 青森県

2025年2月20日 18:58
【県予算2025】②全バス路線アプリで大変革!遠足のローカル鉄道運賃が無料に!?地域交通を“再構築” 青森県

県の新年度予算案、2回目は「地域交通の再構築」です。
すべてのバス路線をアプリで利用できるようにデータの整備や遠足で使うローカル鉄道の運賃を無料にするなど便利に乗れる仕組みを作ります。

Qバスの乗り換えはどうやって調べていますか?
★高校生
「スマホです」「グーグルで調べるとバスの時間が出てくるのでそれで調べていきます」

★大阪から
「グーグルマップもバスを案内してくれるのでよく使います」
Qもしそれに載ってなかったら?
「あんまり考えたことがないです」

県内は487路線でバスが走っています。
大切な交通手段の1つですが思わぬ課題がありました。

★青森放送 油川修一 記者
「JR七戸十和田駅ですこちらからバスを使って観光スポットの十和田市県立美術館に行こうと思いますが乗り換えアプリで調べてもバスの案内が表示されません」

★神奈川県から
「さっきこれ(検索アプリ)を見てバスがなさそうと思ってタクシーの運転手に聞いてみたらそこにバスがあるって聞いてびっくりしました」

本来JR七戸十和田駅から十和田市現代美術館までバスが走っていますが検索アプリで経路を調べると…。
電車で遠回りするルートが案内されます。
なぜかというと表示に必要なデータが整備されていないからです。
整備は事業者に委ねられていて県内にはこうした未整備の路線がまだ6割もあります。
そこで県は新年度すべてのバス路線が検索アプリに表示されるよう一括で整備するなどデータを活用した交通サービスを構築します。

★県地域交通・連携課 角田 真士 課長
「『行きたい場所へのルートが簡単に探せる』『移動手段を選べる』『迷わず乗れる』という地域公共交通の大変革をめざしていきたい」

また地域交通は運転手などの人材確保も課題です。
県は交通事業者が人材確保のため採用や労働環境改善に取り組む経費の補助などを行います。
一方、存続の危機に立つローカル鉄道も支えます。
県はコンサルタント会社に委託し弘南鉄道大鰐線を自動車交通に転換する支援として利用人数や収入の予測などを調べます。
また津軽鉄道を観光路線としての機能を強化し収支改善策を探ります。

★県鉄道対策課 菊池礼仁 課長
「本県のローカル鉄道は暮らしの足と社会経済活動を支える重要な役割を担っている」

★津軽鉄道 澤田長二郎 社長
「地域の人口が減っていくとどうやって鉄道を維持していくか地元の人に乗っていただく努力はしているんですけどもそれでもやっぱり足りない」

子どもたちが鉄道に触れる機会を増やすため県内の園児や児童生徒が遠足や校外学習で利用した場合に引率の先生も含めて運賃を無償化するなど利用拡大を図ります。
また県内の地域交通のポータルサイト「あおもり旅マップ」に多言語のローカル鉄道特設ページを新しく作るなどして外国人観光客が県内各地を巡る旅につなげます
さらに市町村の地域交通計画の策定を支援するため地域交通アドバイザーを派遣するなど交通網の維持に取り組みます。

★宮下知事
「鉄道に乗ることはその地域を知るという意味でひじょうに優れた交通モデル 子どもたちに地域が残るきっかけになるそれがローカル鉄道を通じて実現できることはすばらしいこと」

県は新年度予算案の95の事業に41億2000万円を計上し青森新時代を支える地域交通の「大変革」に挑みます。

最終更新日:2025年2月21日 17:06
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