けさ北八甲田に設置された箱わなでクマが捕獲されました。ことし6月に起きたクマによる死亡事故の現場近くでした。

こちらが箱わなで捕獲されたツキノワグマです。体長1.4メートル、2、3歳ほどと見られるメスの成獣1頭で、青森市と猟友会がきょう午前4時40分に捕獲を確認し処分しました。
捕獲されたわなが設置されていたのは八甲田ホテル入口から30メートルほど南下した付近です。ここから北東に1キロほど離れた場所ではことし6月タケノコ採りに入った女性が体長1.5メートルほどのクマ1頭に襲われて死亡する事故が起きています。
わなは事故を受けて現場の周辺に設置された5つのうちの1つでした。死亡事故を受けた入山規制と登山道の閉鎖は現在も続いていて、観光への影響も少なくありません。「八甲田山ガイドクラブ」の相馬代表は今後もクマによる被害のリスクは続くとして対策を求めています。

★八甲田山ガイドクラブ　相馬浩義代表
「わなにかかったクマが当該のクマかどうかというのは確認しようがない　100％大丈夫というのはクマがそこに生息している思うんですけどそのリスクを少しずつでも軽減する方法はあるので他の山域とかから情報を得ていろいろなことをやっていろいろなことをやっていくことが大事だと思います　いい機会なのでそこら辺みんなで考えるのがいいと思う」

捕獲されたクマが女性を襲ったクマであるかは分かっていません。市は周辺に、まだクマがいる可能性があるとして近寄らないように注意を呼び掛けています。

★青森放送　安達直樹
「正面玄関のガラスが割られて段ボールでふさがれています」

一方、三戸町貝守では集会所の正面玄関のガラス戸1枚が壊される被害がありました。散乱した破片に混じってクマと見られる毛が残っていて、クマによる被害と見られています。付近ではきのう未明体長1.5メートルから1.7メートルのクマ1頭が目撃されていました。

★三戸町農林課　極壇浩課長
「建物被害があったのはここ最近で初めてのケースです　本当に近くまでいつどこに出てもおかしくない状況と、目撃情報があったときには不要不急の外出は控えるとかそういうような対策もお願いしていきたいと思っています」

三戸町ではクマの目撃情報がきのうまでに18件と、去年1年間の13件をすでに超えています。