「次の世代も大変…」豪雪で倒壊のハウス、枝折れのりんご園地を視察した知事や市長に生産者が支援求める 青森県青森市・黒石市
青森市の西市長はトマトのパイプハウス倒壊が相次いだ孫内地区の被害状況をはじめて視察しました。
JA青森の調査では30棟以上の被害が確認されていますが、雪が積もっているためまだ全容がつかめず、被害は地区の半数近い40棟以上にのぼる可能性があるということです。
特に高齢の生産者が多いため壊れたハウスの撤去作業なども難しいとして、生産者たちが市に支援を求めていました。
★孫内町会 我満智町会長
「残っているハウスももしかしたら倒れちゃうかもしれない そうなると全然収入ないわけさ寝られないって、そういう人たちが何人もいます。次の世代も多分違うところで大変になってくる 村自体がね」
また浪岡地区のりんご園でも枝折れや幹割れなどの被害を確認しました。
★青森市 西秀記市長
「精神的にもショックが大きいといった声がございました。今後も農業を続けていただけるように、われわれとしてもしっかり支援をしていきたいとそのように思っています」
市は国の補助金を活用するなどして、今後具体的な支援策を検討するとしています。
「緊急的な支援をしっかりと考えていきたい」
★宮下知事「一面無事な木がないというくらい」
ピーク時には2メートル近く積もったという園地。
確認できるだけでも半分以上の木で枝折れが発生し、春に向けたせん定作業も1週間以上遅れているということです。
木村さんは今後さらに多くの被害が見つかるのではないかと不安を訴え、宮下知事は緊急的な支援を急ぐ考えを示しました。
★宮下知事
「市町村とも連携して農道の除排雪も含め農家への緊急的な支援をしっかりと考えていきたいと思っています」
★農家 木村功さん
「農道除雪とかをやってもらえるのはすごくありがたいし、そういう風に農家のことを見てくれれば良いなと思います」
県内の豪雪被害は死者8人を含めた人的被害が139人、建物被害は住家と非住家を合わせて237件、農業関係のパイプハウス被害は15市町村で135棟にのぼり、さらに拡大が懸念されています。