これでいいのか除排雪③“雪捨て場”には大きな雪山が…渋滞も発生し「かなり遅れている原因」来シーズンは使えなくなる場所も
ニュースレーダーでは今シーズンの大雪で道路の除排雪が追いつかなかった要因を検証しています。
取材を通して除排雪に欠かせない雪捨て場について新たな課題が見えてきました。
★菅原厚キャスター
「青森市内の雪捨て場に来ています。こちらには市内の雪が集められてくるんですが、かなりうずたかく雪が積まれていましてひとつの大きな雪山になっています」
道路を除排雪した大量の雪は郊外の堆積場、いわゆる雪捨て場に集められます。
また一部は雪に混じった土砂などで海が汚れないよう、処理施設を整備したふ頭などにも運び込まれています。
現在、青森地区には30か所事業者用の雪捨て場があります。
ただ今シーズンの大雪である問題が起きていました。
★事業者は
「ダンプが帰ってこないので排雪が間に合わなくなる」
★西田組 柳谷知範さん
「(トラックが)密集してしまうと海に捨てに行かないといけなくなりますし、そうなると1時間で捨てられる回数も全然違いますから、そういうのがかなり遅れている原因」
続く大雪で多くの雪捨て場が満杯近くに。
アクセスのよい一部の雪捨て場に雪を運ぶトラックが集中したため、渋滞が発生し作業が遅れたといいます。
さらに、事業者だけでなく多くの市民も使う油川ふ頭は・・・。
★菅原厚キャスター
「こちらは洋上風力発電の基地港湾の整備が決まっていますので、今シーズンが雪捨て場としての機能は最後となるということです」
★事業者は
「(雪を)捨てやすいのはここですよね」
「目と鼻の先に海があるのに捨てては駄目ですとなってしまうと(この辺りだと)難しいのかな」
市は別の雪捨て場を確保する用意があるとしていますが、油川ふ頭が使えなくなることによる雪捨て場の不足も懸念されています。
★西田組 柳谷知範さん
「雪捨て場もパンクしているところもありましたし、雪捨て場の数ももっと増やしてもらえれば助かります」
★事業者は
「市役所も多分雪捨て場を一生懸命探していると思うんですよ ただ(近くに)民家があればどうしてもダンプの騒音があるのでなかなか難しい」
雪捨て場は増やせないのか。
市などによりますと、騒音や雪どけ水の処理といった問題がつきまとうため、住宅街の近くには設置しにくいといいます。
まちづくりの専門家は・・・。
★青森公立大学 足達健夫准教授
「環状線外側は市街化調整区域だから建物はおいそれと建てられないことになっているので物理的には(場所は)ある訳ですよね」
そのうえで自治体の枠組みを超えた連携が鍵を握るとしています。
★青森公立大学 足達健夫准教授
「ことしの1月にむつ市から排雪用のダンプを建設業界を通じて派遣を県が調整した」
「雪捨て場の問題も含めて県有地の利用も含めて市と県が情報をやりとりし協調していくというのは大事なこと」
いずれはとけて消えてしまう雪。
しかし、生活を圧迫した今シーズンの教訓は消えません。
青森市が今後つくるとしている仮称「豪雪白書」では、雪捨て場の問題にどんな対策を盛り込むのでしょうか。
取材を通して除排雪に欠かせない雪捨て場について新たな課題が見えてきました。
★菅原厚キャスター
「青森市内の雪捨て場に来ています。こちらには市内の雪が集められてくるんですが、かなりうずたかく雪が積まれていましてひとつの大きな雪山になっています」
道路を除排雪した大量の雪は郊外の堆積場、いわゆる雪捨て場に集められます。
また一部は雪に混じった土砂などで海が汚れないよう、処理施設を整備したふ頭などにも運び込まれています。
現在、青森地区には30か所事業者用の雪捨て場があります。
ただ今シーズンの大雪である問題が起きていました。
★事業者は
「ダンプが帰ってこないので排雪が間に合わなくなる」
★西田組 柳谷知範さん
「(トラックが)密集してしまうと海に捨てに行かないといけなくなりますし、そうなると1時間で捨てられる回数も全然違いますから、そういうのがかなり遅れている原因」
続く大雪で多くの雪捨て場が満杯近くに。
アクセスのよい一部の雪捨て場に雪を運ぶトラックが集中したため、渋滞が発生し作業が遅れたといいます。
さらに、事業者だけでなく多くの市民も使う油川ふ頭は・・・。
★菅原厚キャスター
「こちらは洋上風力発電の基地港湾の整備が決まっていますので、今シーズンが雪捨て場としての機能は最後となるということです」
★事業者は
「(雪を)捨てやすいのはここですよね」
「目と鼻の先に海があるのに捨てては駄目ですとなってしまうと(この辺りだと)難しいのかな」
市は別の雪捨て場を確保する用意があるとしていますが、油川ふ頭が使えなくなることによる雪捨て場の不足も懸念されています。
★西田組 柳谷知範さん
「雪捨て場もパンクしているところもありましたし、雪捨て場の数ももっと増やしてもらえれば助かります」
★事業者は
「市役所も多分雪捨て場を一生懸命探していると思うんですよ ただ(近くに)民家があればどうしてもダンプの騒音があるのでなかなか難しい」
雪捨て場は増やせないのか。
市などによりますと、騒音や雪どけ水の処理といった問題がつきまとうため、住宅街の近くには設置しにくいといいます。
まちづくりの専門家は・・・。
★青森公立大学 足達健夫准教授
「環状線外側は市街化調整区域だから建物はおいそれと建てられないことになっているので物理的には(場所は)ある訳ですよね」
そのうえで自治体の枠組みを超えた連携が鍵を握るとしています。
★青森公立大学 足達健夫准教授
「ことしの1月にむつ市から排雪用のダンプを建設業界を通じて派遣を県が調整した」
「雪捨て場の問題も含めて県有地の利用も含めて市と県が情報をやりとりし協調していくというのは大事なこと」
いずれはとけて消えてしまう雪。
しかし、生活を圧迫した今シーズンの教訓は消えません。
青森市が今後つくるとしている仮称「豪雪白書」では、雪捨て場の問題にどんな対策を盛り込むのでしょうか。
最終更新日:2025年2月11日 20:16