十二湖の不思議 マンガで発信! 弘前大学講師が制作「活用したツアーや環境学習を」 青森県
世界遺産・白神山地のふもとにある十二湖の成り立ちや魅力をわかりやすく解説したマンガが完成しました。
観光施設やインターネットで公開されています。
深浦町の「十二湖エコ・ミュージアム」で配布が始まったのはマンガ「十二湖の魅力に迫る!!」です。
なぜ十二湖と呼ばれるようになったのか?
シンボルの青池はなぜ青いのかなど成り立ちや地域特有の生態系などをわかりやすく紹介しています。
制作したのは弘前大学の講師・鄒青穎さんです。
人気の観光地十二湖の成り立ちを長年研究してきた鄒さん。
現地で調査を重ねてきました。
★弘前大学農学生命科学部 鄒青穎 講師
「山が崩れ落ちた後に川がせき止められて現在の川が池が形成されたんです」
300年以上前に発生した大規模な地滑りで流れ出した土砂が川をせき止め33の湖ができたことなどを調べモデルコース作りなども進めてきました。
マンガは十二湖をはじめて訪れた小学生2人が学んでいくというストーリーで、研究の成果をわかりやすく解説しています。
イラストは大学生が手がけ、外国人観光客に向け英語と中国語も用意しています。
★弘前大学農学生命科学部 鄒青穎 講師
「まずは多くの人に読んでもらって十二湖や白神山地の自然にもっと興味を持ってもらうことが第1の目標ですまたマンガを活用した観光ガイドツアーや学校での環境学習にも役立ててもらえたらと考えています」
現地のガイドたちも観光客に十二湖の価値を知ってもらいやすくなると期待しています。
★十二湖森の会 吉田康治 ガイド
「こういう参考になるものである程度知識を入れてから(現地を)回るというのもすばらしいと思います」
マンガは深浦町内の観光施設など4か所で配布しているほかインターネットで公開しているQRコードからも読み取ることができるということです。