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「男なんだから」言われたらどうする?日常のイラ!モヤ!を直川貴博アナが撃退【アクティブバイスタンダー直川】

2025年3月21日 13:36
「男なんだから」言われたらどうする?日常のイラ!モヤ!を直川貴博アナが撃退【アクティブバイスタンダー直川】
「来世は女性アナウンサーになりたい、男性アナウンサー」こと、福島中央テレビの直川貴博アナウンサーとトーク。「“男なんだから”と力仕事を任された」など、SNSに集まった「イライラ・モヤモヤシチュエーション」に切り返しました。

■力仕事や面倒な客への対応「男なんだから…」にモヤッ!

報道局ジェンダー班 白川大介プロデューサー:
アクティブバイスタンダーという言葉を紹介します。ハラスメントなどの場面で、被害の拡大を防いだり、被害者を守ったりするために積極的に行動する第三者のことです。

今回はSNSで集まった「#きいてよ直川アナ」というシチュエーションを、アクティブバイスタンダーの直川さんが解決します。

福島中央テレビ 直川貴博アナウンサー:
切れ味こそ悪いかもしれませんが、ちゃんとお答えできるように頑張ります。

白川:まずはこういうシチュエーションです。

──職場で都合のいい時だけ「男なんだから◯◯しなさい」と強要されること。例えば、重いものを運ぶとき、面倒なお客さんへの対応など。

白川:男性からの投稿でしょうね。さて、このシチュエーションで、アクティブバイスタンダー直川さん、お願いします。

直川:「じゃあ、女なんだからお茶くみだけやっときなさい」

白川:おおー!

直川:女性がお茶汲みだけをするなんて、時代錯誤もいいところですよね。それを皮肉って言ってみました。

白川:発言した人が女性だったらですけど、本質を捉えていると思いました。「あなた、男性/女性のバイアスで言っていますよね?」というのを、刺激的に言ったんですよね。

直川:でも「女性/男性だからこうしてね」って、人によっては嬉しい言葉にもなる可能性があるんですよね。その人との関係性で、何を求めているのかを察したいですよね。

■ボーイッシュな友だちに対して…

──ボーイッシュな友だちといた時、おじいさんが「あんたの友だちは男なのか?女なのか?」と直接本人に言ってきて、本人が嫌な気持ちになってないかなぁとかヒヤヒヤで、そこで私もなんて言ってあげたら良かったのかな〜とモヤモヤしました。

白川:ここに居合わせたアクティブバイスタンダー直川さんお願いします。

直川:「Pardon?」

白川:おしゃれですね。しかもこれ汎用性めちゃ高い。

「男性なのか女性なのかをきいちゃいけないのか?」という素朴な疑問にあくまで僕の考えとしてお伝えしているのは、まず見た目から男性か女性かをジャッジすると正確性に欠けますし、性的アイデンティティーってすごくプライベートな部分じゃないですか。それをきかれるのはすごく嫌なことじゃないかなと思うんです。

さすがに局アナとして、街中で声をかけられた時に「Pardon?」とは言えないと思うけど、どうしているんですか?

直川:自分のことを言われていたら、笑いで逃げちゃうことがあります。だめなんですけど。でも、人に矢が当たったら、雰囲気を悪くしない程度に「私たち男とか女とかそんな次元で生きてへんもんな♪」と言ってその場から逃げる。

白川:逃げるって大事かもしれませんね。例えば電車とか、すぐには離れにくい場所で、主に女性に対して男性がしつこく声かけしているといったときに、アクティブバイスタンダーの考え方で言うと「久しぶり!何年ぶりだっけ?あっちで話そうよ」と、連れていくなどがあります。

ほかには、大人数の飲み会で「どういう女性が好みだ」とか、割とデリカシーがない会話をしているところに女性が1人入っちゃってる時とかってあるじゃないですか。そういうときは積極的に呼びかけて、「今あなたの話になってるからこっちおいでよ」と、物理的に離すのも大事ですよね。

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