出水期を前に愛媛県が新たな水防計画 石手川と肱川で避難情報の基準水位を見直し
梅雨の時期が近付くなか、雨への備えも進んでいます。愛媛県は今年度の新たな水防計画を決定しました。石手川と肱川で避難情報の基準となる水位を見直しています。
中村知事:
「肱川につきましては『激特事業』に指定いただきまして、急ピッチで事業を展開してきたところですが、今月末には激特事業区間の堤防が完成する予定です」
県庁で開かれた県水防協議会では、氾濫や洪水などへの対応方針をまとめた今年度の水防計画が承認されました。
それによりますと、石手川ではこのままの基準では避難に遅れが生じる可能性があるとして、高齢者などへ避難を呼びかける基準となる「避難判断水位」を20センチ引き下げて5m30センチに。
一方、肱川では今月末に堤防の改修工事が完了することなどから、大洲市と西予市で「氾濫危険水位」や「避難判断水位」などを引き上げています。
県では今後、対象となる流域の住民にチラシなどで情報提供するほか、緊急時には自治体が出す避難情報に従って行動してほしいとしています。