×

【2024総決算】殺人に白昼強盗…闇バイトで逮捕者も「事件・事故」で振り返る波乱の1年

2024年12月5日 18:31
【2024総決算】殺人に白昼強盗…闇バイトで逮捕者も「事件・事故」で振り返る波乱の1年

今年1年の出来事を振り返る「2024愛媛総決算」!きょうは事件・事故編です。年明け1月に起きた2件の殺人事件に、白昼堂々の強盗事件。波乱の1年を振り返ります。

1月14日。新年が明けたばかりの県内で、耳を疑う事件が起きました。

穴井記者:
「容疑者とみられる男はけん銃のようなものを使用したとみられており、現在も逃走中です。規制線の先では鑑識活動が行われています」

四国中央市の商業施設で、49歳の男性が何者かにけん銃で撃たれ死亡する殺人事件が発生。

近所の人:
「音が3発ほどパンパンパンと聞こえた」

犯人とみられる中年の男は現場から逃走。警察は事件翌日、男性を殺害したとして指定暴力団・池田組幹部組員の62歳の男を、殺人の疑いで全国に指名手配しました。

事件のおよそ2か月後、警察は岡山県内に潜伏していた男を逮捕し、その後、殺人の罪で起訴。今後、審理が行われる予定です。

1月26日。銃撃殺人からおよそ2週間後、今治警察署に1本の110番通報が…

通報:
「女性が首を切られている」

今治市の民家で殺人事件が発生。この家に住むピアノ教師の64歳の女性が血を流した状態で発見され、搬送先の病院で死亡が確認されました。

事件の翌日、警察は、事件以降連絡が取れなくなっていた女性の二女を西条市内で保護し、直前まで行動を共にしていた34歳の男を二女への暴行容疑で逮捕。そして、事件からおよそ1か月後、警察はこの男を殺人の疑いで逮捕しました。

この事件を巡っては、去年11月、二女が今治警察署を訪れ、男から「髪を引っ張られる」「別れ話を繰り返しているが応じてもらえず困っている」などと相談していたということです。

男は殺人の罪のほか、事件当日に民家を訪れた男子生徒の手足を結束バンドで縛るなどしてけがをさせた逮捕致傷や、女性の二女を車に乗せて監禁したなどあわせて6つの罪で起訴されています。

GW最終日の商店街で白昼強盗

周囲を伺うようにしながら店舗へと入っていく、フードをかぶった男。5月6日。ゴールデンウィーク最終日に事件は起きました。

清家記者:
「後ろに見えます、貴金属買取店に強盗が入ったということです。現在鑑識作業が行われています」

午前10時ごろ、男が貴金属買取店の女性店員にナイフを突きつけ「金を出せ」と脅し、現金およそ46万円を奪って逃走しました。

事件翌日、犯人が逃走する中、現場近くの小学校ではこどもたちの登校を教員や保護者が見守りました。

八坂小学校 田中美紀 校長:
「子ども達の安全が脅かされるという事態に大変教職員一同、地域の人も困っているというか不安に思っています」

事件の4日後、警察は高知県出身で住所不定の無職の57歳の男を強盗の疑いで逮捕。男は、過去にも別の強盗事件を起こしていて今年8月、懲役6年の実刑判決を受けています。

危険!新居浜・西条でカーブミラー倒れる

GWには、こんな事故も…

ドラレコ:
「危ない!危ない!」

突然、カーブミラーが倒れ男子児童の頭を直撃したのです。

事故が起きたのは新居浜市宇高町の市道。児童は頭にたんこぶができるケガをしました。

折れたカーブミラーの根本付近は、取り外せるよう加工が施されていました。

新居浜市道路課 亀井英明課長:
「新居浜市の独特の祭事などによるものだと考えています」
Q.祭事というと?
「お祭りとかが考えられます」
Q.太鼓台の運行とかも?
「そういうものだと考えています」

新居浜市は今回の事故について、加工をすることで強度が弱まった可能性があるとしています。

事故を受け、新居浜市は市内の老朽化したカーブミラーを300基以上を緊急点検し、折れたもの以外に4基が、取り外せるよう加工されているのを確認。その後、老朽化したものなどを含め市内の53基のカーブミラーについて撤去や新しいミラーに取り替えが行われました。

カーブミラーの転倒は西条市でも。およそ3mの鉄の支柱が根元部分から折れる事態に。この場所は、通学路になっているということですが幸い、けがをした人はいませんでした。

西条では、カーブミラーが倒れた当日、最大瞬間風速が22.3mと5月の観測史上最大となり、市は、強風と根元の腐食が折れた原因とみています。

安全を守るはずのカーブミラーの転倒。危険を高める事態になるとは、本末転倒です。

賑わい戻り 県警初の「繁華街対策課」発足

CH.4は新型コロナの外出制限が無くなり、賑わいを取り戻しつつある松山市の繁華街を舞台に取材にあたりました。

人の動きが活発になるのにあわせ、夜市での警察官の出動も増加。

パトロール中には…未成年による喫煙。県警によると県内の不良行為少年の補導件数は、2016年から減少傾向にあったものの、去年は1800件あまりと増加。新型コロナによる外出制限などがなくなったことが1つの要因だと分析しています。

そして今年、繁華街で横行していたのが…

客引き:
「キャバクラ、20後半から30前半で、落ち着いて飲む感じですね。若めでお試しでどうですか」

客引き:
「キャバクラ行くっすか?1人5000円で女の子ついてるんですけど」

キャバクラやホストクラブなど接待行為を伴う店に勧誘する“客引き”です。県の迷惑行為防止条例違反で全面的に禁止されているこの行為。

松山東警察署 高橋良作署長:
「違法行為の徹底的な摘発環境浄化対策等に取り組むなど各種の治安対策協力に推進していただきたい」

松山東警察署に、今年設置されたのが繁華街対策課です。特殊詐欺グループなどの情報収集や分析を行うほか、番町・八坂エリアでの違法風俗店や悪質な客引きに対する取り締まりを強化しています。

繁華街対策課の設置以降、県警は客引きやスカウトなどを去年の2倍のペースで検挙しているということです。

松山総合公園で相次いだネコ不審死 大学生を逮捕

山本さん:
「ここで横たわっていたんですよ。こちらに頭があってこういう状態で横になっていて」

8月以降松山総合公園でネコの不審死が相次ぎました。

公園利用者:
「ちょっと怖いですね」

公園利用者:
「孫たちはネコに会いにに来よったんやけどそれ(不審死)を聞いてから怖くて来れないって最近来てない」

松山市の職員は公園内のパトロールや新たに防犯カメラを設置するなど対策をとりました。

そして先月。

滝口記者:
「今、佐藤容疑者を乗せたとみられる車が松山東警察署を出発しました」

警察は、松山市内に住む男子大学生を自宅などでネコ1匹の両手足を切断するなどして殺したうえで、松山総合公園内の車道に遺棄した疑いで逮捕。大学生は容疑を認めていて、一連の事件への関与をほのめかす供述をしているということです。

SNSで横行する“闇バイト” 県内で逮捕者も

今年の流行語にもノミネートされた“トクリュウ”。全国で相次ぐ匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」によるとみられる強盗や特殊詐欺。

県警 渡部寿夫刑事部長:
「流動性を有する新たな形態の犯罪グループです。そのトクリュウの目的は『お金』です」

これらの実行役にはSNSで募集する“闇バイト”が絡んでいるとみられるケースが多く、県内では9月に、SNSで特殊詐欺の実行役を募集したとして松山市内の男女2人が逮捕されました。

また、先月には特殊詐欺の受け子として犯行に及んだ49歳の男の初公判が開かれました。

初公判で男は、特殊詐欺と薄々気づいていたものの「闇金への返済のために犯行をとどまれなかった」と語りました。身近に忍び寄る「闇バイト」の影。

酒井真由美 犯罪抑止対策補佐:
「怪しいと思ったら応募しないこと、関わらないことが一番。(応募してしまい犯罪に)加担しないと家族に危害を加えるなどと脅されてしまった場合には、警察に相談してもらいたい」

最終更新日:2024年12月5日 18:31
    南海放送のニュース
    24時間ライブ配信中
    日テレNEWS24 24時間ライブ配信中
    logo

    24時間ライブ配信中