愛媛県内ほとんどの中学校で卒業式 八幡浜・松柏中は78年の歴史に幕
松山市清水町の勝山中学校でも3年生210人が旅立ちの日を迎えました。
卒業式では、ひとりひとりに卒業証書が手渡された後、八木誠一校長が卒業生に向け、卒業後も心と命を大切に生きてほしいと呼びかけました。
そして卒業生を代表し、中村凛胡さんが感謝の言葉を述べました。
「中学校生活をともに歩んだ最愛の仲間へ、同じ教室で学びを深めた授業。下らないことでお腹を抱えて笑い合った休み時間、クラスで団結して全力を注いだ学校行事。皆と過ごした時間全てが私にとって最高の宝物です」
式を締めくくったのは卒業生全員による合唱。指揮と伴奏も卒業生が務め、先生、保護者に贈ります。
♪あの日のことは 忘れてね
幼すぎて 知らなかった
恥ずかしくて 消えたいけど
もう大丈夫 旅路は続く
式の後はいよいよ、最後のホームルームです。担任の池田先生が、修了証と一緒にひとりひとりに手紙を渡します。
担任 池田力先生:
「みんなの良いところいっぱい見つけて手紙にも書きました。みんなには沢山良いところがあります。素晴らしいところが沢山あります。でもどうしても人間は他の人と比べてしまいがち。あの人はいいなあの人は勉強出来ていいな、運動出来ていいな、あの人友達多くていいな。他の人と比べる必要なんか無いです。みんなには本当にたくさん良いところがあります」
生徒:
「14年間で一番と言って良い位楽しかったです」
生徒:
「(これからは)成人式の時とか、また会った時に笑顔で近況報告が出来るように頑張りたいと思います」
「さようなら」(涙)
それぞれの道に旅立つ卒業生たちは、最後の時を惜しんでいました。
最後の卒業式となった中学校も。八幡浜市の松柏中学校です。
1960年代には550人を超えていた全校生徒も今では72人に。この春、78年の歴史に幕を下ろすことになりました。
卒業式では、最後の卒業生24人に村上剛校長が卒業証書を手渡し、はなむけの言葉を贈りました。
村上剛校長:
「いつの日か逞しくなった姿で母校・松柏中学校があったこの地にも足を運んで欲しいと思います」
続いて卒業生を代表して木下明香さんが答辞を述べました。
木下明香さん:
「教室も廊下も体育館も全部、思い出に満ち溢れています。皆に会えて本当に良かった。この素晴らしい学び舎で皆と過ごした一瞬一瞬が私の宝物です」
大切な仲間と過ごした日々。
卒業生(女子):
「(閉校で)帰ってくる場所がないっていうのがすごく寂しいけれど(最後の卒業生は)とても誇らしいです」
卒業生(男子):
「松柏中学校の生徒は元気いっぱいなのが取り柄なので、その元気がこの学校からなくなってしまうのは僕としても悲しい」
松柏中学校では今月26日に閉校式が行われ、48人の在校生は来年度から松柏、愛宕、八代中学校が統合して新たに開校する「八幡浜中学校」に通うことになります。