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「巨額の収益を目論んだ計画的な犯行」松山市で覚せい剤を製造 台湾人の男に懲役10年を求刑

2024年3月19日 16:57
「巨額の収益を目論んだ計画的な犯行」松山市で覚せい剤を製造 台湾人の男に懲役10年を求刑

愛媛県松山市で、覚せい剤を営利目的で製造した罪に問われている台湾人の男の裁判員裁判が松山地裁で開かれ、検察は懲役10年を求刑しました。

覚醒剤取締法違反の罪に問われているのは、台湾籍のウー・ミン・ショー被告(42)です。

起訴状などによりますとウー被告は去年5月、男女4人と共謀し松山市の民家で覚せい剤およそ103グラム、末端価格にしておよそ640万円を製造したとされています。

きょうの裁判で検察は「巨額の収益を目論んだ計画的な犯行で、製造された覚せい剤が社会に拡散すれば大きな害悪をもたらし、反社会勢力の資金源にもなり得た」と主張。

そのうえで「被告は製造方法を習得し、技能の向上に努めるなど代替不可能な役割を果たした」などとして、懲役10年と罰金300万円を求刑しました。

これに対し弁護側は「被告は覚せい剤の製造を望んでおらず、材料を捨てて製造できないようにしていたことなども有利に考慮されるべき」などと主張し、懲役3年執行猶予5年の判決を求めました。

判決は今月25日に言い渡されます。

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