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あふれる“高知愛” 高知の街路市・日曜市の歩き方マップが人気!

2024年7月3日 19:12
あふれる“高知愛” 高知の街路市・日曜市の歩き方マップが人気!
特集は、高知市の街路市・日曜市にまつわる話題です。今、日曜市の魅力を再発見できるあるマップが話題を呼んでいます。

「皆ふつうに巨大な生姜を買っている!最高」「カゴ屋さんもある。買ってすぐに使えそうだ」というふうに日曜市の楽しみ方や店の情報がぎっしりと描きこまれたマップ。「日曜市の歩き方マップ」と題した高知市の街路市・日曜市を解説する地図で、県外からの観光客や若い人を中心に人気です。

作ったのは、フリーランスの編集者・かずさまりやさん。イラストレーターのいそのけいさん、ライターの石川藍さんの県内に住む3人の女性です。
編集を担当するかずささんは、高知工科大学を卒業後広島の出版社に就職。その後、高知市にUターンして今はフリーで編集の仕事をしています。

高知の魅力を伝える媒体を作りたい!と考えていたかずささんが2人と出会ったことで制作がスタートしました。テーマは「日曜市のファンによる、初めての日曜市がもっと楽しくなる」マップ。それぞれの視点から見た日曜市の魅力を1枚で表現しました。

かずささん
「日曜市は知っているけど歩き方、楽しみ方を分からないという方。初めて日曜市を歩く人に手に取ってもらいたい」

この日、マップを使ったイベントが初めて開かれました。その名も「日曜市の歩き方マップで歩いてみる会」。3人の知人を中心に集まった約15人がマップを片手にゆっくりと日曜市を散策します。

マップではブルーベリーやタコス、わらびもちなど11店舗がいそのさんの愛らしいイラストとともに紹介。ほかに「朝は早ければ早いほど楽しい!」「気になったら聞いてみる」といった楽しみ方のレクチャーや日曜市の食材を使った料理なども掲載されています。

いそのさん
「この中のイラストは私が日曜市で面白いと思ったところを描いていて、手書きのPOPが味があっていいな、販売台はコンテナの上に板を載せてるよね、とか細かいところが気になってそれを描いた」

いそのさんは、1年前、北海道から移住してきました。多いときは月に3度訪れるという日曜市の大ファンです。

いそのさん
「春キャベツがめちゃめちゃ美味しい。あとショウガとかも美味しいし、好きなサイズで買える。夏はスイカも買える。いつも季節のものを売ってくれている。私も最近いつ来ても遅すぎて売り切れちゃってる。やっと買えた」

参加者の中には次々と商品を買い求める女性がいました。この日、15年ぶりに日曜市を訪れたということです。

参加者
「前は冷やしあめとかいも天とか野菜がいっぱいあるというイメージだった。今来るとタコスとか、おしゃれなパンとか変わったメニューがいっぱいで前よりも来やすくなっているなと感じた。次の週にでも、休みじゃないけど来たい」

進化を続ける日曜市の魅力を再発見したようです。

ライターの石川さんは香南市に住んでいますが、幼いころ以来、来たことがありませんでした。今回のマップ制作にあたって久しぶりに日曜市を訪れた1人です。

石川さん
「子どものときはいも天を買いにくるところという感じだった。買い物をするお母さんの立場になって日曜市に来てみて、野菜もスーパーに比べて大きさや安さにびっくり。売っている方の高知らしさ丸出しみたいな感じがすごくいいなって」

北海道から移住したいそのさん。高知で暮らしてきた石川さん。高知にUターンしたかずささん。
マップで表現されたのは、三者三様の高知への「愛」です。

いそのさん
「面白くて魅力的な文化が高知に根付いている。私はどちらかというと県外の人みたいな感じなので、こんな風に見えていてすごく素敵なものと思っているんだよということを伝えたい。もっと長く続いてくれたらいいなと勝手に思っているので、楽しむ人がさらに増えたらと思っている」

かずささんは、マップを通して高知に住む若い人たちに届けたいことがあります。それは「高知にしかないものが高知にある」ということ。「大人たちが高知をとことん楽しむ姿を見せる」ことで、若者がもっと高知を好きになると話します。

かずささん
「県外に出てみて高知にないものはたくさんあるけど、やっぱり高知にしかないものは高知にしかないので、それを面白がったり価値があると接している姿を見るだけで全然違う。大人が何にもないと言っているとそのまま受け取ってしまうと思う。高知でこんなに楽しみゆう人おるがや、みたいな姿を見てもらうだけでも全然違うんじゃないかな」

熱い高知愛が込められた日曜市の歩き方マップは、1部330円で金高堂や高知蔦屋書店で販売しています。
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