高知龍馬マラソンのゲストとしてもおなじみの日本マラソン界のレジェンド・瀬古利彦さんを招いたマラソン教室が高知市で開かれました。軽妙なトークで会場を沸かせた瀬古さん。教室の模様をたっぷりお伝えします。

7月20日土曜日、高知市総合運動場で開かれたのは日本陸連ロードランニングコミッションリーダー・瀬古利彦さんによるランニング教室です。

瀬古さんは現役時代3度オリンピックに出場したほか、国内外のマラソン大会で優勝するなど圧倒的な強さで80年代のマラソンブームを牽引しました。また、引退後は指導者の道に進み、オリンピック選手を3人輩出。後進の育成にも力を入れてきました。

教室に参加したのは公募で集まった10代から60代の県内のランナー約50人で、コーチには高知龍馬マラソン2019優勝の棚橋建太さんや2014優勝の山﨑竹丸さんなど豪華なメンバーが加わりました。

棚橋さんと山﨑さんは参加者に体幹や股関節周りを意識した、日常でも取り入れやすいウォーミングアップの方法や走る際に心がけることなどを丁寧に指導しました。その後、参加者は1キロメートルを7分から8分で走る初心者と、5分から6分で走る中・上級者の2つのチームに分かれてペースランニングへ。

瀬古さんはランナーの様子を見ながらペース配分やフォームについて熱くアドバイスしました。
参加者は憧れの瀬古さんから直接指導を受けて、一層力の入った走りを見せていました。
さらに瀬古さんはパリのマラソンコースの特徴を解説するなど、持ち前の軽妙なトークで会場を盛り上げていました。

また、ランニング教室に合わせて行われたのが大手食品メーカー「味の素」による栄養講習会です。講師を務めたのは味の素スポーツ＆ヘルスニュートリション部の森田倫子さん。テーマは「スポーツで勝てる体づくりのために食事で意識すること」です。
5大栄養素を「つくる」「動かす」「整える」の3つの働きに分け、効果的に摂取するためにはどのような食事が良いのかや大会当日のエネルギー補給のポイントなどが伝えられました。

質問コーナーでは「晩酌を毎晩してしまう。大会前はアルコールを控えた方がいいか」といった、お酒が大好きな県民らしい質問も飛び出しました。

参加した市民ランナーはトレーニングと日々の食事の両方の重要性を実感したようで、それぞれの次の大会に向けて活躍を誓っていました。