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坂本龍馬の生家跡に誕生『hotel nansui』 一流のおもてなしの極意とは【高知】

2025年1月24日 18:49
坂本龍馬の生家跡に誕生『hotel nansui』 一流のおもてなしの極意とは【高知】
去年11月、高知県にある坂本龍馬の生家跡に新たなホテルが開業しました。

ホテルの総支配人は数々の一流ホテルで務めた高級リゾートホテルの元社長で、50代で県外から移住。なぜ大きな決断ができたのか。そして一流のおもてなしの極意とは。

11月15日。坂本龍馬の誕生日であり命日でもある、この日。
龍馬の生家跡に誕生した「hotel nansui」。

建物は8階建てで、1階には龍馬にちなんだアート作品や県産のクラフトビールバー「オキャクバ」を設けていて、宿泊客以外も自由に利用できます。

受付は7階。龍馬ゆかりの島を模したソファからは、龍馬が泳いだ鏡川を見ることができます。

客室はぜんぶで33部屋あり、1部屋限定のスイートルームにはプライベートサウナがついています。また滞在中は高知の地酒やおつまみなどを自由に楽しむことができるオールインクルーシブ。8階のテラスもあり、ゆったりと過ごすことができます。

コンセプトは「自分を洗濯する旅」。

この贅沢な空間で一流のおもてなしを提供するため県外から移住した人物がいます。
総支配人の辺見和俊さんです。

辺見さんはこの道39年のベテランホテルマン。学生時代、ドラマで見たホテルマンに憧れ、外資系の高級ホテルなど数々の一流ホテルにつとめてきました。前職は徳島県の高級リゾートホテルの社長でしたが、その手腕を買われ声がかかりました。54歳で社長のポストを辞め、徳島県に家族を残し、hotel nansuiへやってきました。

■辺見和俊さん
「勇気要りました。ただ、はじめて高知に来て、みんなが意見を出し合ってひとつのものにしていくという姿にとても感激を受けて。」
「地元の方であったり観光客であったり、宿泊の方々がみんなが集える場所。そんなところを、ホテルを見たときにイメージができて、このホテルでその一役が担えればいいなと、そう思ってやって参りました」

地域を盛り上げるホテルをどう作ろうかと議論するチームの姿に共感し、転職と移住を決めた辺見さん。プロジェクトの中心人物・井口将貴さんは、辺見さんについてこう語ります。

■井口将貴さん
「年齢が上の人だと、意見の衝突から逃げてしまってぶつかり合えない人って、年下の僕からいくとあったりするが、そこをがっぷり四つで受け止めてくれるので、諦めずに僕もいけるというか、甘えている部分はあるかなと思います」

辺見さんは、総支配人として井口さんを支えながらスタッフの教育も担当。一流ホテルのおもてなしをほぼ未経験のスタッフたちに一から教えます。

指導には笑いも交えるのが辺見流です。
辺見さんが考えるおもてなしの極意は決して難しいことではありません。

■辺見和俊さん
「おもてなしっていうのは、当たり前のことを手を抜かず一生懸命やることだと思います。楽をしようとか手を抜こうとしているスタッフは今ひとりもいないので、この僕の精神っていうのはきっと伝わってると思います。」

当たり前のことを一生懸命やる。辺見さんのおもてなしの精神は、hotel nansuiのこれからを支えていきます。
最終更新日:2025年1月24日 18:49
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