8月の台風10号で、高知県内の旅館ホテルでは宿泊や宴会のキャンセルで2億円を超える売り上げの減少となったことが分かりました。

県旅館ホテル生活衛生同業組合が県内の宿泊施設に8月の台風10号の影響についてアンケートを実施したところ、83施設から回答を得ました。

これによりますと、8月26日から9月4日までの台風10号による宿泊や宴会のキャンセルによる売り上げの減少額は、2億934万円に上ったことが分かりました。

内訳は宿泊キャンセルが1万9049人で、売り上げ減少額は1億8900万円余り。

宴会キャンセルは3000人で売り上げ減少額は2016万円余りでした。

また、台風10号による建物や設備の被害として、芸西村、四万十市、土佐清水市で雨漏りなどが発生し、被害額は3件合わせて60万円となっています。

2億円を超える売り上げ減少については「台風のスピードが遅く影響が長期に及んだこと」や「四万十市花火大会の延期」などが要因としてあげられ、自然災害によるキャンセルのリスクを一方的に宿泊施設が負うことの限界を訴える声も上がっています。