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高知県産の木材を使った“初”のバイオリン!四万十町の工房で完成間近【高知】

2024年9月13日 18:43
高知県産の木材を使った“初”のバイオリン!四万十町の工房で完成間近【高知】
高知四万十町の工房で県産の木材を使ったバイオリンが作られています。
プロジェクトは佳境に入り、9月12日に音の最終調整が行われました。

きれいな音色を響かせるバイオリン。表面はヤナセスギ、裏面はミズメザクラと県産の木材だけで作られたものです。

バイオリンは四万十町の高橋ヴァイオリン工房で作られました。12日はプロジェクトの発起人で、南国市の製材会社の溝渕大記さんと、バイオリンを手掛けた高橋尚也さん、県出身のバイオリニスト川村陽華さんの3人が集まり、音を調整しました。

溝渕さんによりますと、バイオリンは海外で作られるものが多く高知の木材で作られたものは無いそうで、イタリアで10年間バイオリン作りを学んだ高橋さんに依頼し、このプロジェクトが実現しました。

溝渕木材工業・溝渕大記取締役専務「高知県の木を世界に発信できればという思いもある。高知県の皆さんにはぜひ高知県で作られたヴァイオリンの音色を聞いていただけたらと思う」

たった数ミリ削るだけで音色が変わるというバイオリン。
川村さんが弾き、1ミリ以下の微調整をして音を作り上げました。

川村陽華さん「耳元で優しくて響きが豊かだと思う。スギの木が初めてだったが、やわらかい音もするし明るいし、不思議な魅力があると思う」

バイオリンは、10月26日に高知市で開かれるイベントで演奏されます。
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