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震度6弱の地震から3か月 宿毛市の現状を取材【高知】

2024年7月17日 18:45
震度6弱の地震から3か月 宿毛市の現状を取材【高知】
4月17日に高知宿毛市震度6弱を観測した豊後水道を震源する地震から、7月17日で3か月がたちました。被害があった場所は今どうなっているのか、現地を取材しました。

4月17日午後11時14分ごろ、宿毛市で震度6弱を観測する地震が発生し、住宅の瓦が落ちたり街路灯が倒れるなどの被害が相次ぎました。

7月15日、地震により自宅の擁壁が崩れた宿毛市和田の坂田久代さんの住宅では、復旧工事が完了し新たな擁壁が出来ていました。

地震発生の翌朝に撮影された映像によると、倒壊した部分は高さ約2メートル・横幅約10メートルで、大きく崩れている様子が分かります。地震から1ヶ月半が経過した5月下旬から崩れた部分の撤去が始まり、1週間ほどで作業は完了。その後、崩れた壁の近くにあった物置を撤去し、約3週間をかけて復旧工事が行われました。

坂田さん
「天災なので仕方がないかなと。 人災がなかっただけでありがたかった」

坂田さんは、4月の震度6弱の地震を機に、家族の防災意識が高まったと話します。

坂田さん
「少しダメなところを修繕していかなくちゃいけないところに目を向けだした。避難場所はどこにするとか、もし地震が起こった時に家族でどう集まるとか、そういう話し合いをするようになった。防災意識は高まった」

一方、7月16日。地元で「宿毛のこんぴらさん」として親しまれる宿毛金刀比羅宮では、今も崩れた鳥居がそのままになっていました。宮司の岡﨑利久さんによりますと、現在業者が修復の方法を検討していて、工事が始まるまでもうしばらくかかりそうだということです。

宿毛金刀比羅宮では地震の直後から鳥居の修復に向けた寄付を募っていて、16日までに約270万円が集まったということです。引き続き支援を呼びかけていくことにしています。

岡﨑利久宮司
「鳥居が倒壊して悲しいという声をいっぱい聞いていて、早く再建できたらいいねと声がけされる。1日も早く再建したい」

宿毛市は6月議会で、木造住宅の耐震診断の費用を全額補助する予算の増額を決めていて、耐震診断の申し込みは7月16日時点で89件と、昨年度1年間と比べて3倍以上に増えているということです。

今回の地震を忘れることなく防災意識を高く持つことが、より深刻な南海トラフ地震に備えるための重要なカギになります。
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